日本株式会社、ブラジルで勢力回復図る-台頭する中国に後れ

1950年代、日本は製鉄などの産業基 盤構築でブラジルを支援し、同国からの鉄鉱石輸入を本格化させた。し かし中南米最大の経済規模を持つブラジルにとり、現在の最大の貿易相 手国は中国。日本は影響力回復を図る。

安倍晋三首相は日本の首相として10年ぶりにブラジルを訪問し、エ ネルギーや食料、医療・保健などの分野で合意書に署名した。トヨタ自 動車や新日鉄住金、三井住友フィナンシャルグループなどの企業の首脳 陣も同行した。

訪問団の1人である双日の加瀬豊会長はサンパウロでのインタビュ ーで、「もちろん解決すべき点は数多くあるが、ブラジルはより大きな 潜在力を持つ国だ」と発言。ブラジルは投資のための条件を備えている とし、現在は農業と物流の面で事業機会を追求していると述べた。

ブラジルの開発・工業・貿易相を務め、現在は食品加工会社BRF の取締役会メンバーであるルイス・フェルナンド・フルラン氏は、ブラ ジル市場で日本はここ数年、自動車やエレクトロニクスなどの産業で欧 州や韓国の企業に押されていると指摘。「日本は中国だけでなく他国に 対しても後れを取っている。この地域のエレクトロニクス市場では韓国 と中国の企業がリードしている」と述べた。

同氏によると、ブラジルで事業を展開する日本の自動車メーカー4 社の合計生産台数は、フィアットやフォルクスワーゲン(VW)、ゼネ ラル・モーターズ(GM)よりも少ない。

ブラジル中央銀行の2012年のデータによれば、日本の対ブラジル直 接投資は310億ドル(現行レートで約3兆1800億円)で、ブラジルにと って6位の相手国。1950-85年は3位だった。

原題:Japan Inc. Seeks to Recover Brazil Influence as China Looms (2)(抜粋)

--取材協力:Matthew Malinowski.

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