ドルは102円半ば、日本株安が重し-米金利低下でドル高小休止

東京外国為替市場では、ドル・円相 場が1ドル=102円台半ばで上値の重い展開となった。米国の早期利上 げ観測の後退を背景とした米金利低下や日本株の下落が重しとなった。

午後3時15分現在のドル・円相場は102円51銭前後。朝方は102円60 銭付近でもみ合っていたが、午後に日本株が下げ幅を拡大すると102 円46銭まで値を切り下げた。

IG証券の石川順一マーケットアナリストは、「雇用統計前までは 米利上げ期待が意識されてのドル高だったが、発表後はそれが一服し、 今週ドル高トレンドは小休止になるだろうとの見立てだ」と指摘。小売 売上高など来週中旬以降に発表される米経済指標を見極めるまで米金利 は上昇しにくいと考えると、「それまでは株式に振らされる展開にな る」と話した。

ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.34ドル台前半でのもみ合いが続 き、同時刻現在は1.3422ドル前後。ユーロ・円相場は1ユーロ=137円 台後半から一時137円52銭まで円が強含む場面が見られた。

一方、オーストラリア・ドルは反発。オーストラリア準備銀行(中 央銀行)はこの日、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの 誘導目標を過去最低水準に据え置くことを決めた。据え置きは12カ月連 続。ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト32人を対象に実施した調 査では、全員が今回の決定を予想していた。朝方は中国の7月の HSBCサービス業購買担当者指数(PMI)が低下したことを受け、 豪ドル売りが優勢となる場面も見られていた。

米長期金利

米10年債利回りは先月末に2.61%と7月8日以来の高水準を付けた が、翌日発表された米雇用統計で雇用や賃金の伸びが予想を下回ったこ とから2.49%まで低下。週明け4日は1ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の2.48%となった。

上田ハーロー外貨保証金事業部の片桐友仁氏は、強い国内総生産 (GDP)を受けて高まった早期利上げ期待からドルは上昇していた が、雇用統計が期待外れに終わり、米連邦公開市場委員会(FOMC) も慎重姿勢を堅持したことで、足元ではドルが伸び悩んでいると説明。 目先はドル高の修正が続く可能性があり、「ドル・円にも重しとなろ う」と指摘した。

一方、IG証の石川氏は、「きのうは米株が反発し、米金利の低下 幅もそれほどでなかったことを考えると、マーケットでは何だかんだ言 いながら、米景気は今後も順調に回復していくだろうという楽観論が根 強いのだと思う」と言い、来週発表される小売売上高や物価指標が強い 内容となれば、「再び早期利上げ期待が台頭してもおかしくない」と予 想。ドル高の小休止も「すぐに終わる可能性がある」と話した。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査では、この 日発表される7月の米ISM非製造業総合景況指数は56.5と6月の56.0 から上昇する見通し。予想通りなら2013年8月以来の高水準となる。

--取材協力:大塚美佳、Kevin Buckland.

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