債券は続伸、10年債入札順調や株安で買い優勢-先物は直近高値に迫る

債券相場は続伸。きょう実施の10年 債入札が順調な結果となったことや国内株式相場が午後に失速したこと が買い手掛かりとなった。

長期国債先物市場で中心限月の9月物は3営業日続伸。前日比横ば いの145円99銭で始まり、いったん3銭安の145円96銭まで下落。その後 は水準を切り上げ、午後零時45分の入札結果発表後に一段高となり、一 時は146円08銭と、7月18日に付けた中心限月で昨年4月5日以来の高 値(146円09銭)に急接近。結局は7銭高の146円06銭で引けた。

日本相互証券によると、現物債市場で長期金利の指標となる新発10 年物国債の334回債利回りは横ばいの0.525%で開始。午後に入って徐々 に水準を切り下げ、1ベーシスポイント(bp)低い0.515%に低下した。 5年物の119回債利回りは横ばいの0.15%。20年物の149回債利回り は0.5bp低い1.385%、30年物の43回債利回りは1bp低い1.68%。

バークレイズ証券の福永顕人チーフ債券ストラテジストは、債券相 場について「10年債入札結果が強く、午後に一段高となっている。投資 家の買い目線が下がっていることが入札で確認できた」と説明した。 「6月の鉱工業生産の下振れなど、消費増税後の景気の落ち込みと地政 学リスクを受けた世界的な株安傾向がサポート要因」とも話した。

財務省が実施した表面利率0.6%の10年利付国債(334回債)の入札 結果によると、最低落札価格は100円72銭と市場予想を2銭上回った。 小さければ好調とされるテール(最低と平均落札価格の差)は1銭と前 回と同じ。投資家需要の強弱を示す応札倍率は4.29倍と4月以来の高水 準となった。

メリルリンチ日本証券の大﨑秀一債券ストラテジストは、市場では 債券売りの材料が見当たらず、10年債入札は強めの結果となりそうだと 予想していた。「国内景気の先行き不透明感の高まりも追い風。消費増 税後の反動減からの戻りが鈍く、市場の景気回復への期待値がやや下振 れ気味」と話した。

5日の東京株式相場は続落。TOPIXは前日比1%安の1263.53 で引けた。朝方は同0.2%高で開始したものの、その後は伸び悩み、午 後に失速した。一方、4日の米国株相場は反発し、S&P500種株価指 数は前週末比0.7%高い1938.99で終了した。

--取材協力:赤間信行.

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