防衛白書:中国の動向を「強く懸念」-日本周辺で危険行為と批判

政府は5日、2014年版の「防衛白 書」を発表した。中国の軍事動向について「透明性の不足とあいまっ て、わが国として強く懸念」していると表明、13年版白書に続き、東シ ナ海などへの進出を活発化させている中国をけん制する内容となった。

白書は、中国が海洋における利害が対立する問題について「力を背 景とした現状変更の試みなど、高圧的とも言える対応を示している」と 指摘。日本周辺でも海軍艦艇による海自護衛艦への火気管制レーダー照 射や戦闘機による自衛隊機への異常接近など「不測の事態を招きかねな い危険な行為に及んでいる」と批判した。

12年に民主党の野田佳彦政権が尖閣諸島の魚釣島などを国有化した ことに中国は反発。安倍晋三首相が同年12月に政権復帰してから1年7 カ月を経過したが、中国首脳との二国間会談は開かれていない。安倍首 相は2日、ブラジル・サンパウロでの記者会見で、11月に北京で開催さ れるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の際に習近平国家主席との 会談が「できればよいと考えている」と対話も呼び掛けている。

白書は、集団的自衛権の行使を限定的に容認する憲法解釈の変更 や、国際協力などを目的とした武器の輸出を円滑に行えるようにした 「防衛装備移転3原則」など安倍政権がこの1年で進めてきた新たな安 全保障政策についても説明している。

--取材協力:高橋舞子.

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