ユーロ安が加速も-EUの対ロシア制裁が景気回復に悪影響

欧州連合(EU)によるロシア制裁 がユーロ圏の景気回復を意図することなしに損ない、ユーロ相場の下落 を加速させる恐れがある。外国為替市場のストラテジストがこう指摘し ている。

ロシアとの通商関係の悪化を受け、英バークレイズのエコノミスト はユーロ圏の域内総生産(GDP)予想を下方修正。ロイヤル・バン ク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)は制裁の影響を踏まえ てユーロ安見通しをあらためて示した。調査会社センティックスは、ド イツがロシア経済との緊密な関係から痛手を被ると分析した。

バークレイズの欧州外為戦略責任者、マービン・バース氏は「ユー ロ圏は長期的にアンダーパフォームとなろう」と述べ、「対ロシア制裁 でこの見通しは強まる。そうした状況が生じるスピードは速まる可能性 もある」と付け加えた。

ロシアがウクライナ東部の分離派を引き続き支援していることか ら、EUは銀行やエネルギー関連の一部企業の活動も制裁対象とした。 このためロシアとの取引は減少すると考えられ、ユーロ圏の景気回復は 鈍る恐れがある。RBSの外為ストラテジスト、グレッグ・ギブズ氏は 4日付のリポートで、「対ロシア制裁に伴う比較的大きな経済的悪影 響」を背景にユーロが下落するとの見通しを維持していると説明。バー クレイズはユーロ圏の2014年GDP伸び率予想を0.1ポイント引き下 げ0.9%に、15年を0.2ポイント下方修正し1.4%とした。

先進国の通貨10種類で構成されるブルームバーグ相関加重指数によ ると、ユーロは今年1.8%下落している。

原題:Euro Seen Vulnerable as Blowback From Sanctions on Russia Bites(抜粋)

--取材協力:Stefan Riecher.

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