8月4日の米国マーケットサマリー:株は上昇、ユーロは軟調

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3421   1.3427
ドル/円            102.56   102.61
ユーロ/円          137.65   137.78


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,569.28     +75.91     +.5%
S&P500種           1,938.99     +13.84     +.7%
ナスダック総合指数    4,383.89     +31.25     +.7%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .47%        .00
米国債10年物     2.49%       -.01
米国債30年物     3.29%       +.01


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,288.90    -5.90     -.46%
原油先物         (ドル/バレル)   98.47      +.59     +.60%

◎NY外国為替市場

4日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで昨年11月 以来の安値付近で取引された。欧州中央銀行(ECB)の政策会合を今 週に控え、ユーロの下落を見込んだ投資家のポジションがここ2年で最 大規模に積み上がっている。

英ポンドは対ユーロで反発した。エコノミストの予想では今週発表 される統計では英国経済の拡大が示される。ユーロは過去3カ月間 で3.2%下落。ECBはインフレ誘発のために利下げを行ったが、7月 のユーロ圏のインフレ率は約5年ぶりの低水準だった。

みずほ銀行のストラテジスト、シレーン・ハラーリ氏(ニューヨー ク在勤)は、「ドラギECB総裁の今週の発言はよりハト派になる可能 性が高いだろう。特に欧州ではインフレ統計の内容が引き続き軟調にな っている」と述べ、「投機家は先週、ユーロのショートポジションを積 み増した。これもユーロの下押し圧力となっている」と続けた。

ニューヨーク時間午後2時45分、ユーロは対ドルで0.1%下げて1 ユーロ=1.3419ドル。7月30日には2013年11月12日以来の安値とな る1.3367ドルをつけた。ユーロはこの日、対円で0.2%下げて1ユーロ =137円51銭。ドルは対円で0.1%安の1ドル=102円49銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。ポルトガルがエスピリト・サント銀行の救済を 明らかにしたほか、バークシャー・ハサウェイの決算で利益が市場予想 を上回ったことが好感された。S&P500種株価指数は先週、週間ベー スではここ2年で最大の下げとなっていた。

ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャーでは、自動車保険部 門ガイコや鉄道会社BNSF、エネルギー部門で利益が改善した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前週末比0.7%高の1939.16。ダウ工業株30種平均は75.91ドル (0.5%)上げて16569.28ドル

スタイフェル・ニコラウスの運用担当者、チャド・モーガンランダ ー氏は「地政学的リスクへの懸念が一時的に和らいでいる」と分析。 「企業決算は予想を上回っており、経済は全般的に前進しつつある。向 こう数カ月は上向きのバイアスが続くだろう」と述べた。

◎米国債市場

米国債市場では5年債と30年債の利回り差がここ2週間で最大に拡 大した。利上げ観測がやや弱まったことが背景にある。

同利回り差は先週、週間ベースで1カ月ぶりに拡大した。雇用の伸 びが予想を下回り、利回りは短期債を中心に低下した。フェデラルファ ンド(FF)金利先物の動向によると、来年6月までに利上げが実施さ れる確率は44%。1カ月前は49%だった。

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「利上げ予想時期がやや 後退した」と指摘。株式相場は「横ばいだ。市場はなお神経質になって おり、国債には逃避需要がやや見られる」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後1時53分現在、5年債利回りは前営業日比ほぼ変わらずの1.66%。 同年債(表面利率1.625%、2019年7月償還)価格は1/32上げて99 27/32。10年債利回りは2.49%、30年債利回りは1ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の3.29%。

5年債と30年債の利回り差は164bpと、7月18日以降で最大に拡 大した。今年に入ってからは大幅な縮小傾向にあり、7月30日には149 bpと、09年1月以降で最小となった。来年の利上げ観測で短期債の魅 力が弱まる一方、経済成長が一様でないため長期債の需要が根強いこと が背景にある。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反落。米国株の上昇を背景に、代替投資 の金買いが減退した。過去5営業日では4日目の下げとなった。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・レシ ュ氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「株式相場の強さが金を圧 迫している」と指摘。「ペースは緩やかながらも米経済が強さを示して いるのは明白だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12 月限は前週末比0.5%安の1オンス=1288.90ドルで終了した。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディ エート(WTI)は反発。イラクで国際テロ組織アルカイダ系の武装集 団が油田2カ所とクルド人住民が多数を占める町を複数制圧したことを 受け、6カ月ぶり安値から戻した。また先週の4.1%下落は行き過ぎと の見方も買いを誘った。

オイル・アウトルックス・アンド・オピニオンズ(ヒューストン) のカール・ラリー社長は「先週はすでに十分下げた」と指摘。「原油が これ以上下げる理由は見当たらない。株式相場が安定し、上昇基調にあ る限り、投資家の目は商品に向かう。ブレント原油は中東不安で上昇し ている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前週 末比41セント(0.42%)高の1バレル=98.29ドルで終了。

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