エスピリト・サント銀、劣後債CDSは紙切れ同然も-判定次第

ポルトガルのエスピリト・サント銀 行(BES)の再編によって、同行劣後債を保証するクレジット・デフ ォルト・スワップ(CDS)が無意味になる可能性がある。

CDSは今後、新会社のノボ・バンコの債務にリンクされBESの 既存の劣後債は保証の対象ではなくなるとの観測から、CDSはこの日 急落した。ポルトガル銀行(中央銀行)の3日の発表によると、BES 救済に向けた再編で、劣後債保有者と株主はBESの問題資産とともに 取り残される。

GLGパートナーズの運用者アンディ・リ氏は、劣後債について 「購入した保証は紙切れ同然になる可能性がある」と述べた。

国債スワップデリバティブ協会(ISDA)は4日、BESの資産 分割がいわゆる「サクセション(継承)イベント」に当たるかどうかを 判定すると発表した。この判定によってCDSの対象が新銀行の債務に 移るか、あるいは既存の劣後債をカバーし続けるかが決まる。

CMAによれば、劣後債のCDSスプレッドはこの日、565ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)と、先週の1300bp相当から低下 した。デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング(DTCC)に よれば、7月25日時点ではBESの劣後債8億9900万ドル(純額ベー ス)相当を保証するCDS3692件が存在した。

CMAによると、BESの優先債の保証コストも247bp低下し420 bpとなった。BESの資産大半と預金受け入れ事業が接収された後、 優先債保有者は保護されると中銀が発表した。

ESFGでは破産・信用事由

ISDAはこの日、エスピリト・サント・フィナンシャル・グルー プ(ESFG)について、全てのCDSの決済につながる破産・信用事 由が発生したと認定した。ESFGはエスピリト・サント銀行の約20% を保有している。ESFGのCDSはDTCCがデータを収集する1000 銘柄には含まれない。

ISDAの定義によると、企業分割のようなサクセションイベント では、CDSで保証可能な債務の75%以上を分割後の1社が継承する場 合、全てのCDSはこの1社の債務にのみリンクされる。それ以外の場 合はCDSも両社に分割される。

原題:Banco Espirito Santo Swaps Seen Devalued in Restructuring (1)(抜粋)

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