NY外為:ユーロがほぼ8カ月ぶり安値、ECB政策会合控え

4日のニューヨーク外国為替市場で は、ユーロが対ドルで昨年11月以来の安値付近で取引された。欧州中央 銀行(ECB)の政策会合を今週に控え、ユーロの下落を見込んだ投資 家のポジションがここ2年で最大規模に積み上がっている。

英ポンドは対ユーロで反発した。エコノミストの予想では今週発表 される統計では英国経済の拡大が示される。ECBについて、米パシフ ィック・インベストメント・マネジメントの前最高経営責任者 (CEO)のモハメド・エラリアン氏はブルームバーグ・ビューのコラ ムで、ドラギ総裁は秋にはさらに緩和策を進め、ユーロが対ドルで1.30 ドルを割り込む可能性があると指摘した。

みずほ銀行のストラテジスト、シレーン・ハラーリ氏(ニューヨー ク在勤)は、「ドラギECB総裁の今週の発言はよりハト派になる可能 性が高いだろう。特に欧州ではインフレ統計の内容が引き続き軟調にな っている」と述べ、「投機家は先週、ユーロのショートポジションを積 み増した。これもユーロの下押し圧力となっている」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時、ユーロは対ドルで1ユーロ=1.3422ド ルに下落。7月30日には2013年11月12日以来の安値となる1.3367ドルを つけた。ユーロはこの日、対円で0.1%下げて1ユーロ=137円66銭。ド ルは対円で0.1%未満下げて1ドル=102円57銭。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は1020.17で前週とほぼ変わ らず。8月1日には1023.42と、3月20日以来の最高となった。

英ポンドが上昇

ポンドは対ユーロで0.3%上昇、対ドルでも0.3%値上がりした。マ ークイット・エコノミクスによると、建設部門購買担当者指数 (PMI)は7月に62.4と、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコ ノミスト予想中央値の62を上回った。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ポンドは過去1年間で10%上昇した。ユーロは0.6%高、円 は5.4%下落した。ドルは0.8%下げた。

5日発表される米供給管理協会(ISM)の非製造業景況指数は7 月に56.5と、前月の56から上昇が見込まれている。同指数で50は活動の 拡大と縮小の境目を示す。

ユーロの下落

ユーロは過去3カ月間で3.2%下落。ECBはインフレ誘発のため に利下げを行ったが、7月のユーロ圏のインフレ率は約5年ぶりの低水 準だった。

欧州連合(EU)統計局(ユーロス タット)が7月31日発表した 7月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比0.4%上 昇となった。インフレ率は6月の0.5%から低下し、2009年10月以来の 最低となった。

商品先物取引委員会(CFTC)によると、ヘッジファンドなど大 口投機家の対ドルでのユーロ下落を見込んだポジションは2012年8月以 来の最大となった。ネットショート(売り越し)は7月29日時点で10 万8075枚。前週は8万8823枚だった。

原題:Euro Trades at Almost Eight-Month Low Before ECB; Rupee Gains(抜粋)

--取材協力:Kevin Buckland、Candice Zachariahs、Anchalee Worrachate.

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