中国の新種の緩和策か-臆測呼ぶ人民銀の約17兆円規模の融資

中国人民銀行(中央銀行)による政 策銀行への巨額融資が、経済成長を支えるため政策当局が採用した新種 の金融緩和ではないかとの臆測を呼んでいる。

人民銀は既に、国内の債務急増と与信拡大が高水準だと警告してい る。それにもかかわらず、中国メディアによれば、人民銀は中国国家開 発銀行向けに1兆元(約17兆円)規模の3年物融資提供を中止しようと はしていない。この融資の規模は、米政府がアメリカン・インターナシ ョナル・グループ(AIG)救済に投じた1820億ドル(約19兆円)にほ ぼ匹敵する。

米銀シティグループのエコノミストによれば、この融資は人民銀の 周小川総裁による「質的な」緩和だ。人民銀が財政政策の分野に一段と 深く踏み込むことも意味する。政府が支援する住宅事業の資金調達コス トを引き下げるために設計された融資だが、人民銀はまだこの融資を確 認していない。

シティの中国担当シニアエコノミスト、丁爽氏(香港在勤)は「借 り入れコストを引き下げるための人民銀の取り組みを示している」と述 べ、人民銀はマネーサプライ(通貨供給量)を増やしたくなく、その代 わりに「補助金付きの融資ファシリティー」のような手段を活用してい ると指摘した。

人民銀と国家開発銀は4日、ファクスでの問い合わせに返答してい ない。

原題:PBOC $162 Billion Loan Spurs Stealth-Easing Speculation: Economy(抜粋)

--取材協力:Sarah Chen、Xin Zhou、Jun Luo、Henry Sanderson.

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