米の対ロ制裁では転ばぬ先の杖、銀行が警戒-BOAも野村

野村ホールディングスの電子取引部 門インスティネットとバンク・オブ・アメリカ(BOA)は先月、ウク ライナをめぐる米国の対ロシア制裁強化を受けて、ロシアのエネルギー 会社ロスネフチとノバテクの株取引を一時停止した。事情に詳しい関係 者4人が明らかにした。

関係者2人が匿名を条件に述べたところによると、米財務省が7 月16日に追加制裁について発表した後、BOAは念のため両銘柄の取引 を約2時間停止した。関係者の1人によれば、野村は28日に両銘柄の取 引を24時間停止した。

モスクワのコンサルティング会社、マクロ・アドバイザーズのシニ アパートナーで元スベルバンクのチーフストラテジストのクリス・ウィ ーファー氏は、「このような制裁が発動された際リスク管理者が取る最 初の行動は取引を停止することだ。こうした自発的な取引禁止は今後増 えるだろう。勇敢になっても得る物はないので、リスク管理者は用心し 過ぎる方を選ぶ」とインタビューで語った。

野村のロンドンの外部広報担当者シビル・ミューラー氏とBOAの 広報担当ビクトリア・ギャロッド氏、ノバテクの広報担当ミハイル・ロ ゾボイ氏はコメントを控えた。ロスネフチの広報担当者への電子メール には応答がない。

フランスのBNPパリバが命じられた記録的な89億ドル(約9140億 円)を含め、米国が経済制裁破りに絡んで世界の銀行に科した罰金は5 月以降120億ドル近くに上る。法律事務所ピンセント・メーソンズ(ロ ンドン)のパートナー、トム・ストッカー氏は7月31日のリポートで、 「銀行にとって、制裁をめぐる誤りは極めて高くつく恐れがある。難し さが減る兆候はない」と指摘した。

原題:BofA’s Two-Hour Halt in Rosneft Trading Shows Sanction Confusion(抜粋)

--取材協力:Jake Rudnitsky.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE