売れ残りウォーホル作品、サイトから消える-オンライン競売

オンライン競売会社パドル8が開い たマネーをテーマとしたオークションで、米ポップアート画家アンデ ィ・ウォーホルが1986年に制作したニッケル製コインのスクリーンプリ ントが最高3万ドル(約310万円)で落札されると予想されていた。と ころが、ふたを開けてみると応札は1件もなかった。この「通貨」オー クションでは、20ロットのうち65%が売れ残った。

これらの情報は現時点ではもう得ることはできない。オークション が終了した7月24日午後5時に、予想価格や落札結果はサイトから消え た。

「美術品市場ではオンラインへの移行が進めば透明性が向上すると 考えられていた。しかし、完全に逆の方向に進んでいる」。美術品市場 を専門とする調査・コンサルティング会社アーツ・エコノミクス(ダブ リン)の創業者、クレア・マクアンドルー氏はそう語る。

現代美術品市場は5年間にわたって活況で、オンラインオークショ ンが急増。買い手がウォーホルや英芸術家バンクシーの作品を自宅でパ ジャマ姿でくつろぎながら購入すると見込む新会社にとって参入の好機 となっている。

サザビーズやクリスティーズ、フィリップスなど大手競売会社の通 常のオークションでは、予想価格と落札価格は各社のウェブサイトに掲 載され、売却済みあるいは売却されなかったロットがデータベースに記 録される。一方、オンラインオークションの場合、結果は公表されない 場合が多く、分かりにくい美術品市場が一層不透明になっている。

マクアンドルー氏が集計し欧州美術財団が発表した2014年の美術品 市場リポートによると、競売会社やギャラリー、ウェブのみで運営する 企業のオンラインによる美術品売上高は13年に25億ユーロ(現在のレー トで約3400億円)を超え、世界の美術品市場の5%を占めた。

原題:Unsold Warhol Nickel Print Vanishes in Opaque Online Auction (1)(抜粋)

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