日本株3日続落、欧米株安と円高-金融売り、好業績銘柄支え

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東京株式相場は3日続落。アルゼン チンの債務問題やポルトガルの銀行リスクを背景にした欧米株式の下 落、為替の円高推移が嫌気され、銀行など金融株や不動産株、海運、情 報・通信、輸送用機器株を中心に下げた。

一方、好業績を確認したロームが急伸、医薬品や食料品、鉱業株も 堅調に推移し、相場全般を下支えした。TOPIXの終値は前週末 比5.11ポイント(0.4%)安の1276.19、日経平均株価は48円61銭 (0.3%)安の1万5474円50銭。

大和住銀投信投資顧問・経済調査部の門司総一郎部長は、アルゼン チンや欧州の銀行問題は日本株にとっても重しだが、欧米株と同様、 「高値圏にあるので利益確定売りの材料にされている側面の方が大き い」と指摘。朝方に比べ下げ渋ったことからも、「好決算を背景に底堅 い」との認識を示した。

週明けの日本株は経済統計の低調や信用リスク問題を背景にした欧 米株安の流れを受け、売り先行で開始。日経平均は朝方の取引で一 時、82円安の1万5440円まで下げた。

1日発表の7月の米国雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比20 万9000人増と、市場予想の23万人増から下振れた。また、アルゼンチン の国債利払い不履行について、国債スワップデリバティブ協会 (ISDA)は信用事由に当たると判定。10億ドル相当のクレジット・ デフォルト・スワップ(CDS)を決済する。国債のCDSの決済 は、2012年のギリシャ債再編以来だ。

また、ポルトガルの銀行問題に対する懸念もあり、1日の米国株は 続落、欧州市場では独DAX指数が2%以上下げた。ポルトガル中央銀 行は3日、エスピリト・サント銀行の経営権取得を決定、49億ユーロ (約6750億円)による救済となる。きょうのドル・円相場はおおむね1 ドル=102円50-60銭台で推移、前週末の東京株式市場の終値時点は102 円93銭だった。

ただ、朝方の売り一巡後は日経平均が一時プラス圏に浮上するな ど、下げ圧力も限定的。中国をはじめアジア株の堅調、好業績銘柄を着 実に評価する買いが入ったことも株価指数の下支え要因となった。野村 証券の佐藤雅彦エクイティ・マーケットアナリストは、「国内決算は良 い。今期はまだ4分の1しか終わってないにもかかわらず、上方修正は 多い」とみている。

東証1部33業種は不動産や銀行、証券・商品先物取引、海運、情 報・通信、鉄鋼、その他金融、輸送用機器、空運、ガラス・土石製品な ど23業種が下落。鉱業、水産・農林、繊維、食料品、医薬品、卸売、ゴ ム製品、電気・ガス、化学、精密機器の10業種は高い。

売買代金上位ではソフトバンク、三菱UFJフィナンシャル・グル ープ、ホンダ、シャープ、セイコーエプソン、三井住友トラスト・ホー ルディングス、三菱地所、新日鉄住金、オリックス、楽天が下落。 UBS証券が投資判断を下げたクボタも売られた。

これに対し、4-6月期の営業利益が前年同期比5倍だったローム が急伸。マーベラス、KLab、富士重工業、クラリオン、ハピネッ ト、ダイキン工業、JT、アステラス製薬も高い。東証1部の売買高 は19億2124万株、売買代金は1兆8745億円。値上がり銘柄数は659、値 下がりは1005。

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