なぜ今ジャンク債引き受けか、唯一明るい場所に群がる大手銀

世界の大手金融機関が債券ビジネス の中で唯一明るい場所に群がっている。ジャンク(投資不適格)級企業 の社債発行の引き受け業務だ。

フランスの銀行クレディ・アグリコルはここ数カ月でマイケル・ス ティウソ氏とシンディ・キャッシュ氏、ジャスティン・ブロディ氏を相 次いで採用し、米国での高利回り債部門を拡充している。ブルームバー グがまとめたデータによれば、同行は今年のジャンク債発行業務ランキ ングで12位と、昨年の17位から上昇し、同行としての最高位を更新し た。

クレディ・アグリコルの債務・資本市場グローバル責任者ティム・ ホール氏は電子メールで、「資産クラス全体にわたり、ニューヨークで の発行業務の存在感をさらに高めるため明確な判断を下した。米国の高 利回り債を重視する」とコメントした。

ジャンク債引き受け業務を強化しているのはクレディ・アグリコル だけではない。だが、なぜ今なのかという疑問が生じる。

銀行が債券業務で収入を増やす選択肢はほとんどなくなっている。 ボラティリティ(変動性)は低く、利回りは歴史的平均のごくわずかに すぎない。投資家は債券の売買を試すより、保有しているだけで十分満 足のようだ。

スイスのUBSや英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グ ループ(RBS)などの金融機関が投資銀行業務を縮小しているのも一 因だ。競合各社はここに好機を見いだしている。クレディ・アグリコル に加え、野村ホールディングスやドイツ銀行も他社の業務縮小を捉え、 米国のクレジット部門向けの人材を採用している。

原題:Why a French Bank Would Expand in U.S. High-Yield Bond Sales Now(抜粋)

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