【今日のチャート】中国人民銀の市場介入減る-元相場が示唆

中国人民元の許容変動幅が3月に拡 大されてから、人民元の中心レートからの元安方向での乖離(かいり) 幅(ディスカウント)が最も小さくなっている。これは通貨当局が介入 の規模を縮小したことを示唆していると、オーストラリアのコモンウェ ルス銀行は指摘する。

今日のチャートは上段で、ディスカウントが0.1%に縮小したこと 示している(黄色い折れ線)。人民元が3月以来初めて中心レートと同 水準になろうとしている。中心レートは中国人民銀行(中央銀行)が毎 営業日定める。

人民銀は3月17日、対ドルでの人民元の許容変動幅を中心レートか ら上下2%と、それまでの1%から拡大(黄色い縦の線)。4月29日に はディスカウントが1.6%と、変動幅拡大後で最大となっていた。チャ ート下段は、中心レート(緑)とオンショア市場での人民元相場(水 色)の推移を表している。

コモンウェルス銀の外国為替ストラテジスト、アンディ・チ氏(シ ンガポール在勤)は「ディスカウント縮小は人民銀が介入の規模を小さ くしていることを示している。人民元の上下双方向への変動イメージを 与えるため、スポット取引で人民元が中心レートを上回るプレミアム状 態となることもあるかもしれない。ただ今後数カ月は継続的かつ大きな プレミアムはないだろう」と述べた。

DBSグループ・ホールディングスのエコノミスト、周洪礼氏(香 港在勤)は「ホットマネー(投機的な短期資金)の流入」が減り、人民 銀は介入を減らしていると語った。チ氏は、中国のファンダメンタルズ (経済の基礎的諸条件)に対するセンチメントの改善もあり、スポット 取引での人民元は中心レートに一段と近い水準で推移しているとも話し た。

原題:Yuan Gap Evaporates as PBOC Cuts Interventions: Chart of the Day(抜粋)

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