ドル・円は102円台後半、米雇用統計や物価関連指標を見極め

東京外国為替市場では、ドル・円相 場が1ドル=102円台後半で推移。この日の米国時間に雇用統計や物価 関連指標の発表を控えて、値動きは限定的となった。

午後3時10分現在のドル・円相場は102円95銭付近。102円96銭をド ルの上値に、値幅は23銭にとどまっている。前日の海外市場では一 時103円01銭まで水準を切り上げた。主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は海外で一時1022.97と、3 月20日以来の水準に上昇し、東京市場も1022台を維持している。

外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、「ドル・円相場 は長いこう着状態から上抜けした感があり、ようやくドルが上方に動き 出したとの見方が増えている」と指摘。「少なくとも米雇用の増加幅 が20万人を割り込まない限りは、ドル売りにはつながりにくい」と言 い、重要指標が出そろって、米国市場の引けで103円台が維持されれ ば、「ますますドル買い・円売りに傾いていく可能性がある」とみる。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想では、7月の非農業 者部門の雇用者数は前月比23万人増(中央値)が見込まれている。前月 は28万8000人だった。同月の失業率は6.1%(同)と、前月から横ばい が予想されている。

米物価動向

また、米国ではこの日、6月の個人消費支出(PCE)が発表さ れ、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注目する PCE総合価格指数も明らかになる。

バークレイズの逆井雄紀FXストラテジスト(ニューヨーク在勤) は、「インフレの数字でプラスの方向にサプライズがあれば、もうちょ っとドル高になってもおかしくない」と言う。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は7月29、30日の定例会合後の 声明で、「労働市場のさまざまな指標は労働力の活用がなお極端に低い 状態にあることを示唆している」と指摘。失業率に関しては、前回の声 明にあった「なお高い水準にある」との文言が削除された。また、「イ ンフレ率が2%を下回り続ける可能性は幾分か低下した」としている。

先月31日に発表された4-6月期の米雇用コスト指数(ECI、季 節調整後)は前期比0.7%上昇した。ブルームバーグがまとめた市場予 想の中央値0.5%を上回り、2008年7-9月期以来の伸びとなった。

一方、欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が31日に発表し た7月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比0.4% 上昇と、09年10月以来の低い伸びとなり、市場予想の中央値0.5%も下 回った。

ユーロ・ドル相場は前日の海外市場で一時1ユーロ=1.3401ドルを 付けた後、1.3372ドルまでユーロが水準を切り下げた。東京市場で は1.33ドル台後半で取引されている。

--取材協力:大塚美佳.

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