債券は反発、アルゼンチン債務懸念で内外株安支え-米雇用統計待ち

債券相場は反発。アルゼンチンの利 払い不履行などを背景にした世界的な株安を受けて、買いが優勢となっ た。もっとも今晩の7月の米雇用統計発表を控えて様子見姿勢も強く、 上値は限定的だった。

長期国債先物市場で中心限月の9月物は前日比5銭高の145円97銭 で始まった後、一時は8銭高の146円ちょうどまで上昇し、2営業日ぶ りに146円台を回復した。その後は、上値が重く伸び悩み、午後に入っ て、1銭安の145円91銭まで値を下げる場面があった。結局、2銭高の 145円94銭で引けた。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、「海外株安を受 けて債券先物は反発スタートした」と説明。ただ、「欧米で株価が急落 してもドル安・円高とはならず、国内の金利低下の材料としては弱い。 売り方からの買い戻しが入った程度の動き」とも述べた。

日本相互証券によると、長期金利の指標となる新発10年物334回債 利回りは、前日比横ばいの0.53%で始まった後、同水準で推移している 。また新発5年物119回債利回りは0.15%、新発20年物149回債利回りは

1.39%と、それぞれ前日比0.5ベーシスポイント(bp)低い水準で推移 している。

大和住銀投信投資顧問の奥原健夫シニアファンドマネジャーは、「 大口のショート(売り建て)もない。若干ロング(買い建て)という居 心地の良い状況だ。買い遅れていた投資家が相場が下押ししたところで 買いを入れている」と指摘。一方で、「海外市場で株価が大きく調整し たわりに、国内株は底堅い展開。為替も円高傾向になっておらず、債券 は買いが先行した後、伸び悩み」とも語った。

日本銀行が午前に実施した今月1回目となる総額5100億円の長期国 債買い入れオペでは、残存期間「1年以下」の応札倍率が前回よりも低 かった半面、「5年超10年以下」は高かった。

大和住銀の奥原氏は、日銀の買い入れオペについて、「実施は予想 していたが、残存期間5年超10年以下の年限は予想外だった。そこそこ 応札はあったようだが、それほど相場に影響はなかった」と分析した。

前日の米国株は、ダウ工業株30種平均が年初からの上げを失った。 S&P500種株価指数は前日比2%安の1930.67と、4月10日以来の大幅 安となった。この日の国内株式市場でTOPIXと日経平均株価は続落 した。

アルゼンチンが7月30日に利払いを行わなかったことで、格付け会 社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は同国がデフォルト(債 務不履行)状態にあると認定した。

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