国内3位の航空会社、スカイマーク の株価が5日続落し、2009年以来の安値となった。前日公表した決算短 信で、4-6月期の赤字や、エアバス機の契約解除に伴う違約金を負担 する可能性があることを理由に、継続企業の前提に「重要な疑義」があ ると明らかにした。

取引時間中の最安値でもある、前日終値比11%安の187円で取引を 終えた。09年10月以来の安値。7月28日以来下落を続け、5日間で36% 下げたことになる。

決算短信によると、4-6月期は58億円の純損失となった。また欧 州エアバスに発注した6機の超大型旅客機A380について、エアバス から契約解除の通知を受けており、「多額の解約違約金の支払い」を求 められているという。さらに、エアバスにすでに支払った約260億円の 前払い金は「全額が返還されない可能性」があるという。

契約解除の通知は、内容の妥当性などについて「法的助言を得なが ら対応策を検討」しており、支払いを求められている違約金については 「金額に合理性がない」と考え「法的手段も視野」に対応策を検討して いるという。共同通信は先月29日、スカイマーク関係者の話として、違 約金は約700億円になる恐れがあると伝えている。

「経営の根幹を揺さぶるダメージになる可能性がある」と、バリュ ーサーチ投資顧問の松野実社長は電話インタビューで述べた。「このま ま何らかの手だてを示さない限り、株価は経営破綻レベルにまで下げ続 けるだろう」と言う。

大手の傘下入りは拒否

今期の業績見通しについてスカイマークは、影響を現時点で「合理 的に見積もることが困難」として、修正していない。

スカイマークは先月29日に発表した声明の中で、エアバスから契約 変更の条件として「大手航空会社の傘下に入ること」を求められ、拒否 したことを明らかにしている。スカイマークの6月30日時点の自己資本 は384億3900万円、現金及び預金は72億2300万円。

「A380を購入しての国際路線参入は結局、身の丈を超えた挑戦 だったようだ」と松野氏は話す。「公益事業なので大手航空会社などの 何らかの救済が入る可能性は高いが、まだまだ先の話だ」と述べた。

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