KLab:ゲーム事業、中国などで展開加速-営業益へ貢献

スマートフォン(スマホ)向けゲー ムを提供するKLab(クラブ)は、2016年までにゲーム事業で海外部 門の営業利益貢献度が50%以上になると想定している。中国など海外展 開の加速が寄与する。

真田哲弥社長が23日、ブルームバーグ・ニュースとのインタビュー で語った。真田社長は中国のスマホゲーム市場が順調に拡大すれば、同 社の海外事業の実質的な営業利益貢献度が「16年には50%を超える」と の見通しを示した。また、4-6月期の業績については、5月に発表し た業績予想は保守的で、売り上げ実績が予想の45億円を上回る可能性が あることを示した。

スマートフォンの世界的な普及に伴い、ゲームソフトメーカーは海 外展開を加速しており、同社も米国やシンガポール、中国、フィリピン に拠点を持つ。堀江悦子IR担当によると、「営業利益ベースでの貢献 度は1-3月期で約3%だ」という。今後、世界規模での収益拡大を目 指す。

同社は13年12月期に新作ゲームの不振などで26億円の赤字を計 上。14年1-3月期は費用削減やスマホ向けゲーム「ラブライブ!スク ールアイドルフェスティバル」が好調だったことで5100万円の黒字を確 保した。5月に発表された決算資料によると、4-6月期は9000万円の 黒字の見込み。

「ラブライブ!」はアニメの女性キャラクターが登場する音楽ゲー ム。13年4月に配信を開始し、14年5月に300万ユーザーを突破した。 英語版に加え、6月に中国語や韓国語版の提供を開始した。ゲームの配 信に関し、中国ではシャンダ・ゲームズ 、韓国ではNHNエンターテ インメントと提携している。

中国市場を重視

同社は海外展開で中国市場を重視しており、真田社長は中国市場が 「いまの2倍以上に拡大する可能性」が十分あり、日本や米国を超える こともあり得ると見ている。同社は昨年11月、中国のインターネットソ フトウェア企業のチーフーサンロクマルとの資本提携を発表した。

真田社長は、市場規模としてスマホゲームが確実に据え置き型ゲー ム機を抜くとの考えを示し、収益を着実に上げることで同社が「任天堂 を抜くことは十分あり得ると思っていたし、今も実は思っている」と述 べた。

立花証券の林健太郎アナリストは、アジアで日本の漫画キャラクタ ーが人気になっているように、「ラブライブ!」はアジア市場で「面白 い存在になり得る」と指摘。中国市場については、政策リスクや現地企 業との収益配分問題などが起きる可能性があると述べた。

ゲームメーカーの海外進出をめぐっては、カプコンが22日、中国な どでオンラインゲームを配信すると発表。スクウェア・エニックス・ホ ールディングスの松田洋祐社長は6月のインタビューで複数の中国企業 と提携交渉していると明らかにした。