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5月30日の米国マーケットサマリー:S&Pとダウ平均最高値

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。 (表はNY午後4時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.3632   1.3602
ドル/円            101.78   101.79
ユーロ/円          138.74   138.45


株                 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率
ダウ工業株30種       16,717.17     +18.43     +.1%
S&P500種           1,923.56      +3.53     +.2%
ナスダック総合指数    4,242.62      -5.33     -.1%


債券          直近利回り 前営業日比
米国債2年物      .37%        .00
米国債10年物     2.47%       +.01
米国債30年物     3.32%      +0.00


商品 (中心限月)                     終値   前営業日比 変化率
COMEX金     (ドル/オンス)  1,246.00    -11.10    -.88%
原油先物         (ドル/バレル)  102.88      -.70     -.68%

◎NY外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では相場のボラティリティ(変動性)が ほぼ7年ぶり低水準となった。各国中央銀行による刺激策やフォワード ガイダンスが相場の変動を抑制している。

日本の消費者物価指数がここ20年余りで最大の伸びとなり、日本銀 行が追加刺激策を実施するとの見方が後退したことから、円はアジア時 間に特に堅調に推移した。南アフリカ・ランドは下落。同国の貿易赤字 が4月に拡大したことが手掛かり。ブラジル・レアルは3週ぶり安値に 下落。経済成長ペースの鈍化が嫌気された。

コメルツ銀行のシニア通貨ストラテジスト、ピーター・キンセラ氏 (ロンドン在勤)は「中銀のフォワードガイダンス政策が金利期待を抑 えている」と指摘。「極めて変動の少ない相場に次第になっていくだろ う。今のところこの状況を揺るがすような材料は出てこないと思われ る」と述べた。

ニューヨーク午後2時2分現在、主要7カ国(G7)通貨のボラテ ィリティを示すJPモルガン・チェースのG7ボラティリティ指数 は5.93%と、2007年6月以来の水準に低下した。世界の通貨のボラティ リティを示すJPモルガンの別の指数も、07年以来の低水準を付けた。

円は対ドルでほぼ変わらずの1ドル=101円75銭。月初来では0.5% 上昇。ユーロは対ドルでこの日0.3%上げて1ユーロ=1.3640ドル。月 間では1.6%安となっている。ユーロは対円でこの日0.3%高の1ユーロ =138円79銭。月間では2.1%安。

◎米国株式市場

30日の米国株相場は上昇。主な株価指数は最高値を更新した。公益 事業株や生活必需品株が上昇した。この日発表された経済統計からは、 景気回復が平たんではないことが示された。

小売り最大手ウォルマート・ストアーズを中心に、業績が景気の変 動にあまり左右されない銘柄が買いを集めた。USスチールは下落。こ の日は商品関連株が売られた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指 数は前日比0.2%高の1923.52。ダウ工業株30種平均は18.43ドル (0.1%)上げて16717.17ドルと、13日に付けたこれまでの最高値を上 回った。

6億ドル以上の資産を運用するヘニオン・アンド・ウォルシュ・ア セット・マネジメント(ニュージャージー州)のケビン・マーン社長は 「ボラティリティーはなく、投資家はさらに投資するべきか、資金を引 き揚げるべきかを見極めるため、次の材料を待っている」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は月間ベースで1月以来の大幅上昇となった。米経済が 想定していたほど伸びていない兆候が見られる中、借り入れコスト上昇 を見込むポジションの解消が進んだ。

10年債はこの日、もみ合いだった。5月のシカゴ地区製造業景況指 数が市場の予想外に上昇した一方、4月の米個人消費支出は減少した。 成長が加速するとの観測を基に米国債の下落を見込んで、いわゆるショ ートポジションを建てていた投資家は、強弱まちまちの経済指標に失望 している。前日発表された1-3月(第1四半期)の米実質国内総生産 (GDP)改定値はマイナス成長となった。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏(ニューヨーク在勤)は「ファンダメンタルズ以外の理由で相場は上 昇してきた」と指摘。「ここまでの水準と、そこにどうやって至ったか を考慮すれば、きょうの下げは驚きではない」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後2時46分現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの2.46%。一時 は2.49%に上昇、また2.45%に低下する場面もあった。前日は一 時2.40%と、昨年6月21日以来の低水準をつけた。月間ベースでは19ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下。

同年債(表面利率2.5%、償還2024年5月)価格はこの日、100 11/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。週間ベースでは昨年9月以来の大 幅な下げとなった。米株式相場の上昇やウクライナでの緊張緩和の兆し を背景に、金に逃避する動きが後退した。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)のヘ ッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで、「米経済 の成長減速に関する不安が徐々に受け流される中、安全逃避のプレミア ムは低下している」と指摘。「マネーは引き続き株式に流れている」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前日比0.9%安の1オンス=1246ドルで終了。一時は1242.20ドル と、中心限月としては2月3日以来の安値をつけた。週間では3.6%安 となり、昨年9月13日終了週以来の大幅下落。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反落。週間でも下げた。米個人消費支 出の減少を嫌気したほか、米国の原油在庫の増加が影響した。ロシアが ウクライナ国境から部隊の大半を引き揚げたことを受け、北海ブレント も下落。

プライス・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のシニア市場アナ リスト、フィル・フリン氏は「経済データを見る限り、需要がこの先強 くなるとの期待は持てない」と指摘。「供給はかなり潤沢だ。ロシアの 部隊撤退でリスクプレミアムは少し縮小した」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・イ ンターミディエート(WTI)7月限は前日比87セント(0.84%)安の 1バレル=102.71ドルで終了。週間では1.6%の値下がり。

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