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4月の鉱工業生産、低下-消費増税前の駆け込み需要の反動で

4月の鉱工業生産(速報値)は市場 の予想通り低下に転じた。消費税引き上げ前の駆け込み需要に関連した 増産の反動が出た。

経済産業省が発表した生産指数は前月比で2.5%低下と2カ月ぶり にマイナスとなった。輸送機械、電子部品・デバイス、化学の低下が響 いた。品目別では普通乗用車、太陽電池セルなどの低下が目立った。ブ ルームバーグ・ニュースの予想中央値は2.0%低下。

出荷指数は前月比5%低下した。低下は3カ月連続。汎用(はんよ う)・生産用・業務用機械、化学、輸送機械が低下した。在庫指数は前 月比0.5%低下。輸送機械、鉄鋼、電子部品・デバイスの在庫が減っ た。

製造工業生産予測は5月が1.7%上昇。6月は2%低下。指標を発 表した経産省は「総じてみれば、生産は横ばい傾向にある」との判断を 示した。

SMBC日興証券のシニアエコノミスト、宮前耕也氏は指標発表後 のリポートで、「駆け込み対応の増産の影響が出ているとはいえ、4月 の輸出が小幅増になった割には弱めの結果」と分析。「今回の減産は出 荷急減に対応したもので、内需減を反映している」と述べた。

みずほ証券の末広徹マーケットエコノミストは指標発表後のリポー トで、「やや長い目で見た回復パスについては不透明感が強い。輸出も 伸び悩む中、当面の生産動向には下方リスクがあるだろう」と予想し た。

ゴールドマン・サックス証券の馬場直彦チーフエコノミストはリポ ートで「5-6月を通してみると、ほぼフラットだ。しかし、輸出数量 の低迷が続いていることや、最近生産実績が見通しを下回るケースが多 いことなどから、リスクは下振れ方向に高い」と述べた。

(更新前の記事は経産省の判断を間違えていたため、訂正済みです)

--取材協力:日高正裕.

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