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TOPIX小幅に7日続伸、輸出堅調-出遅れと週末売り交錯

東京株式相場は、TOPIXが小幅 に7日続伸。連騰への警戒、週末を前に持ち高整理の売りが上値を抑え る半面、高値更新の続く米国株に対する出遅れ修正、国内政策期待など から底堅かった。ゴム製品や輸送用機器など輸出関連株の一角、電力や 情報・通信株が上昇。パルプ・紙や非鉄金属株は安い。

TOPIXの終値は前日比0.73ポイント(0.1%)高の1201.41、日 経平均株価は49円34銭(0.3%)安の1万4632円38銭と7日ぶりに反落 した。

大和住銀投信投資顧問の門司総一郎チーフストラテジストは、「今 まで見過ごしていた好材料に目が向かっている。消費税増税後の景気は 想定範囲内、増配や自社株買いを発表する企業も増え、今までも米国株 に比べ出遅れていたが、あらためて気付いた」と指摘。そうした背景の 底流には、21日の日本銀行の金融政策決定会合以降、「追加緩和がない ことが悪材料にならなくなった」点があるという。

きょうの日本株は、米国株に対する出遅れ修正の動きに加え、為替 の落ち着き、法人税減税など国内政策への期待感を背景に続伸して開 始。29日の米S&P500種株価指数は企業買収などを材料に史上最高値 を更新、これに対しTOPIXは1月16日の年初来高値(1308.08)に 比べ8%ほど安い水準にとどまる。

また、30日付の日本経済新聞朝刊によると、自民党の野田毅税制調 査会長は29日、財源確保を条件に法人税を来年度から引き下げるとの考 えを同紙とのインタビューで示した。東洋証券の大塚竜太ストラテジス トは、きょうは法人税減税をめぐる観測が出るなど、政策面で「具体化 するという期待を元に株価は形成されている」と話した。

ドル・円相場が早朝の1ドル=101円70銭台から同50銭台にやや円 高方向に振れた午前後半には、TOPIX、日経平均とも下落転換。た だ、為替の動きも限定され、午後は前日終値を挟んでもみ合い、 TOPIXはプラス圏で終えた。

東証1部33業種はゴム製品、電気・ガス、情報・通信、石油・石炭 製品、輸送用機器、保険、その他製品、サービス、機械、繊維など14業 種が上昇。紙パ、非鉄、証券・商品先物取引、ガラス・土石製品、その 他金融、金属製品、海運、倉庫・運輸、小売など19業種は安い。

電力株が午後後半に上昇基調を強めたことは、TOPIXの押し上 げに寄与した。政府が原発賠償法の見直しに着手、6月にも関係会議を 設置すると桜田義孝文部科学副大臣が30日の衆院内閣委員会で明らかに した、と日本経済新聞電子版が報道。電力会社など原発事業者と国の責 任分担のあり方が焦点で、東京電力株は一時14%高と急伸した。

売買代金上位ではソフトバンク、トヨタ自動車、KDDI、名古屋 鉄道、ジャパンディスプレイ、東電、KLab、ブリヂストン、光通 信、東京海上ホールディングスが上昇。野村ホールディングスやアイフ ル、富士通、双日、昭和電工、花王、きんでん、ツムラは下げた。

東証1部の売買高は27億7775万株、売買代金は2兆3747億円。代金 は4月11日(2兆4143億円)以来の高水準に膨らんだ。値上がり銘柄数 は815、値下がりは834。

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