ブラジル株:ボベスパ下落-上昇は持続困難との見方で金融安い

29日のブラジル株式市場では、指標 のボベスパ指数が下落。ブラジルの経済と政治の見通しを考慮すると、 最近の金融株の上昇は持続困難との見方が広がり、イタウ・ウニバン コ・ホールディングを中心に銀行株が売られた。

イタウは1.5%安。食肉加工大手JBSは4.2%下落し、ボベスパ指 数の構成銘柄パフォーマンスが最も悪かった。米2位の豚肉加工会社タ イソン・フーズが加工肉製品大手のヒルシャー・ブランズに、62億ドル (約6300億円)の買収案を提示。ヒルシャーには既にJBS傘下の米ピ ルグリムズ・プライドが買収案を提示している。一方、住宅建設のロッ シ・レジデンシアルは2.5%高と、内需関連株の上げをけん引。ブラジ ル中央銀行は28日の金融政策委員会で、政策金利の据え置きを決めた。

ボベスパ指数は前日比0.8%安の52239.34で終了。同指数は今月7 日、政権交代が実現すれば政府による国営企業への介入が減るとの見方 からブラジル石油公社(ペトロブラス)が買われ、3月14日の年初来安 値からの上昇率が20%に達し強気相場入りしていた。通貨レアルはサン パウロ時間午後5時28分(日本時間30日午前5時28分)現在、0.4%高 の1ドル=2.2227レアル。

証券会社クレア・コレトラのアナリスト、フェルナンド・ゴンエス 氏は電話取材に対し、「経済や政治の面ではほとんど何も変わっていな いため、投資家は慎重な姿勢を強めており、成り行きを見守っている」 と指摘。「銀行株をめぐる不確実性も高い」と述べた。

ブラジルの最高裁判所は28日、20年余り前に取られた政府のハイパ ーインフレ抑制策に関連して損失を被ったとして預金者が金融機関を相 手取って起こした訴訟で、判断の先送りを決めた。同訴訟で金融機関は 最大3415億レアル(約15兆6300億円)の支払いに直面する可能性があ る。

原題:Ibovespa Falls With Itau as Recent Gains Called Hard to Sustain(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE