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米国債:10年債利回り、一時6月来低水準-世界的な国債買い

米国債市場では10年債利回りが一 時、昨年6月以来の水準に低下した。主要中央銀行がインフレを加速さ せることなく景気刺激措置を継続できる状況がますます整う中、世界的 に国債買いとなり、利回りは1年ぶりの水準に低下した。

28日の上昇でブルームバーグ・グローバル先進国ソブリン債指数で 見た利回りは1.28%と、2013年5月以降で最低となった。オーストラリ アの10年債利回りは11カ月ぶり、日本は1年ぶりの水準にそれぞれ低下 した。欧州の国債利回りはユーロ発足以来の低水準に接近した。

米商務省が29日発表した第1四半期の実質GDP(季節調整済み、 年率)改定値は前期比1%減と、速報値の0.1%増から下方修正され た。前日は5月のドイツ失業者数が予想外に増加したことが明らかにな り、債券相場は上昇した。

ブルームバーグ・グローバル先進国ソブリン債指数は年初から今 月28日までに4.3%上昇。ブルームバーグの指数に基づくと米国債のリ ターンは3.6%。ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会 (EFFAS)がカバーする26カ国の国債相場はすべて、過去1カ月に 上昇している。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後3時47分現在、10年債利回りは2.46%。一時は4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の2.40%と、昨年6月21日以来の低水準 を付けた。同年債(表面利率2.5%、償還2024年5月)価格は前日 比3/32安の100 13/32。

7年債入札

財務省が実施した7年債入札(発行額290億ドル)の結果による と、最高落札利回りは2.010%と、昨年10月以来の低水準だった。投資 家の需要を測る指標の応札倍率は2.60倍。過去10回の平均は2.55倍。前 日の5年債入札の最高落札利回りは昨年11月以来の低水準だった。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の米国債ストラテジー責任者、デービッド・エーダー氏は「典型的なシ ョートスクイーズだ」と指摘。「利回りは年初来の低水準に非常に近 い」と述べた。

この日の入札は今週実施された3回の入札の最後だった。前日に実 施された350億ドル相当の5年債入札では最高落札利回りは1.513%だっ た。27日の2年債入札(規模310億ドル)では0.392%。

8日のドラギ発言

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が8日に「政策委員会は次回 会合で行動することにやぶさかでない」と発言して以来、ユーロ圏の国 債相場は上昇傾向にある。域内の消費者物価指数(CPI)の前年比で の上昇率は昨年10月以来、ECBの目標である2%の半分にも満たない 状況が続いている。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によれば、6月3日発 表の5月のCPI伸び率は中央値で0.7%と予想されている。

ブラックロックの最高投資責任者(CIO)、リック・リーダー氏 は電話インタビューで、「この日はかなり異例な大きな動きが起こっ た。ドラギ総裁とECBによる非常に積極的な行動につながる歴史的な ことだと考える」と発言。「米国債はほかの国債に比べてさほど悪くは なさそうだ」と続けた。

原題:Global Bond Rally Drives Sovereign Index Yield to Lowest in Year(抜粋)

--取材協力:Justina Lee、Lucy Meakin.

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