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ロシアとウクライナ、ガス供給めぐる対立続く-EU案認めず

ウクライナの天然ガス債務のロシア への支払いが滞り来月にもガス供給が停止される恐れが出てきた問題 で、こうした事態の回避に向け欧州連合(EU)が26日の協議で交渉担 当者に示した妥協案はロシア、ウクライナ両政府の承認を得られず、対 立は解消されなかった。

ロシア当局者は28日、ウクライナが支払いを開始さえすればロシア は価格変更の話し合いに応じる用意があるし、さらに6月分からの前払 い要求を取り下げる可能性もあると述べた。一方、ウクライナ政府はあ くまでもロシアの価格引き下げが先であり、値下げをすれば直ちに債務 を完済する用意があると述べた。

ウクライナのヤツェニュク首相は28日、「市場価格であればわれわ れには支払う用意があるが、政治的な価格を払うことは断じてない」と ベルリンで述べた。

ロシアのプーチン大統領はモスクワで、追加協議を開く前にウクラ イナは債務を支払うべきだと言及。「こうした状況がずっと続くことは ありえない。どうみても不可能であり、誰もが分かることだ」と指摘し た。

26日のベルリンでの3者協議の後、EUが公表したガス債務支払い の暫定計画は、ウクライナが5月30日までにロシアの国営ガス会社ガス プロムに20億ドル(約2030億円)を支払い、6月7日までにさらに5億 ドルを払うという内容。ガスプロムが最初の20億ドルを受け取った段階 で同社は前払いなしでガス供給を続け、価格の交渉にも入るとされてい た。

「妥協には程遠い」

ガスプロムのアレクセイ・ミラー会長は28日のプーチン大統領との 会合で、5月のガス供給分の支払い期限である6月7日までにウクライ ナの債務は52億ドルに膨らむ見通しだと述べた。

ロシアはまた、6月の天然ガス供給については約17億ドルの前払い を求めている。支払い期限は6月2日で、翌日以降は支払いがあった分 のみ供給するとガスプロムは今月表明した。ウクライナとロシアのEU 案への回答期限は28日夜だった。

VTBバンクの原油・ガス担当アナリスト、エカテリーナ・ロディ ナ氏は「ロシアとウクライナの最近の発言から判断して、両国は依然、 妥協には程遠い」と指摘した。

欧州委員会のサビーヌ・ベルジェ報道官は電子メールで、「欧州委 は3者協議が30日も続くように関係国に連絡を取っている」と述べた。

原題:Russia, Ukraine Gas Dispute Unresolved as Cutoff Deadline Looms(抜粋)

--取材協力:Daria Marchak、Anton Doroshev.

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