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ドイツ銀:富裕層バンカー大量引き抜きHPMを提訴-米裁判所

ドイツ最大の銀行であるドイツ銀 行は、ウェルスマネジメント(富裕層向け資産運用)部門の元行員らが ライバルの米投資顧問会社HPMパートナーズに大量に移籍したのは、 人材引き抜きを禁止する協定に違反するとして、同社に損害賠償などを 求める訴訟をマンハッタンのニューヨーク州裁判所に起こした。

訴状で名指しされた元行員のベンジャミン・ペース氏とローレン ス・ワイスマン氏は、顧客の最善の利益にはならない利幅の高い自社商 品に顧客の資金を投じるよう圧力を受けて退職を余儀なくされたと主張 し、ドイツ銀傘下のドイチェ・バンク・セキュリティーズをニューヨー ク州裁判所に逆提訴した。

ドイツ銀で約20年勤務したペース氏は米州ウェルスマネジメントの 最高投資責任者(CIO)、ワイスマン氏はその部下としてポートフォ リオコンサルティングの責任者を務めていた。

ドイツ銀側は裁判所に27日に提出した訴状で、資産運用およびウェ ルスマネジメント部門の行員十数人にHPMが移籍を促したことについ て、HPMによる同行の行員採用をめぐる2012年の和解と人材引き抜き を禁止する協定に違反すると主張。「HPMと被告の元行員らの違法行 為は、ドイツ銀の極めて重要な顧客ベースを戦利品として獲得する狙い があり、経済的クーデターと表現するのが最もふさわしい」と訴えた。

HPMの広報担当ロレイン・ジョージハリク氏は、この件でコメン トを控えている。ドイツ銀の広報担当ルネ・カラブロ氏(ニューヨーク 在勤)は元行員の逆提訴について、「ドイチェ・アセット・アンド・ウ ェルスマネジメントにとって顧客に対する受託義務を果たすことが最優 先事項であり、今回の訴訟における主張は受け入れ難い」と反論した。

カクテルパーティー

訴状によれば、ペース、ワイスマン両氏と共に他の8人も今月16日 付でドイツ銀を退職した。その日の午後にさらに6人がHPMのカクテ ルパーティーで内定通知を受け取り、その後にドイツ銀を去ったとい う。

原題:Deutsche Bank Sues HPM Partners Over Wealth Management Moves (2)(抜粋)

--取材協力:Zeke Faux.

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