ブラジル中銀:政策金利を11%に据え置き-景気鈍化で

ブラジル中央銀行は28日の金融政策 委員会で、政策金利を11%に据え置くことを決めた。同中銀は前回の会 合まで9回連続で利上げを実施していたが、大統領選を10月に控える中 で、経済成長のもたつきを背景に引き締め局面が一服した格好。

ブルームバーグがエコノミスト53人を対象に行った調査では、46人 が今回の決定を予想。7人は0.25ポイントの利上げを見込んでいた。同 ブルームバーグが調査する48の国・地域のうち、ブラジルの場合はこの 1年間で最長の利上げ局面となっていた。

ブラジル中銀はウェブサイトに掲載した声明で、成長やインフレの 見通しを検討した上で、金利据え置きを「全会一致で決めた」とした。

トンビニ中銀総裁をはじめとする金融政策当局者は、経済成長をさ らに阻害せずにインフレを抑制することに苦戦を強いられている。当局 者は今年のインフレ率が目標の上限を上回る確率を40%としている。成 長鈍化が政治的な制約と重なり、利上げを終了せざるを得なかったと、 ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)首席エコノミス ト、エネストール・ドスサントス氏は見ている。

ドスサントス氏はこの日の金融政策決定前の電話取材に対し、「利 上げは常に政治的な代償を伴う。今は選挙が近づいており、その代償も より大きい」と指摘した。

28日のサンパウロ市場では、スワップ金利(2014年7月限)が1ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し10.84%。レアル は0.3%高の1ドル=2.2320レアル。

ブルームバーグがエコノミスト38人を対象に実施した調査中央値に よると、ブラジルの1-3月(第1四半期)の成長率は0.2%への鈍化 が見込まれている。ブラジル地理統計院は30日に国内総生産(GDP) 統計を発表する予定。

成長は減速しているが、過去最低付近にある失業率や公共投資、干 ばつによる食品値上がりが物価上昇に拍車をかけており、インフレは緩 和されていない。5月の拡大消費者物価指数(IPCA-15)の上昇率 は前年同月比で6.31%と、この10カ月で最大だった。

原題:Brazil Halts Longest Rate Tightening Cycle as Growth Falters (1)(抜粋)

--取材協力:Dominic carey.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE