日本株は6日続伸、水産や紙パ高い-出遅れと連騰警戒が交錯

東京株式相場は小幅ながら6日続 伸。欧米株式に対する日本株の出遅れ、割安感を評価する買いが入った 一方、直近の急ピッチの上昇を警戒する売りが上値を抑えた。一部アナ リストが投資判断を上げた日本水産を中心に、水産株が上昇。パルプ・ 紙株も買われ、輸送用機器やゴム製品など輸出関連株も高い。

TOPIXの終値は前日比2.51ポイント(0.2%)高の1200.68とな り、終値で4月4日以来の1200ポイントを回復。日経平均株価は10円77 銭(0.1%)高の1万4681円72銭。

ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長は、「短期的に 戻りを試す展開。個別でも、為替の割に自動車などの堅調さが目立つ」 と指摘。国内企業の今期業績計画は横ばいが多いものの、「日本株に出 遅れ感が出ている。足元は先高観を感じる市場」との認識を示した。

ドイツの失業者数が予想外に増え、欧州中央銀行(ECB)が来週 の会合で追加金融緩和に動くとの見方から、28日の欧州債は上昇(利回 りは低下)し、為替市場でユーロが対ドルで約3カ月ぶりの安値を付け た。同日の米国の長期金利も低下し、米国株は5日ぶりに反落した。

きょうのユーロ・円相場はおおむね1ユーロ=138円20-40銭台、 ドル・円は1ドル=101円60-70銭台と前日の東京株式市場の終了時 点138円90銭台、101円90銭台に対し円高水準で推移。こうした中で、き ょうの日本株はTOPIX、日経平均とも反落して始まったが、朝方の 売り一巡後は下げ渋り。午後は両指数ともプラス圏で推移する時間帯が 長かった。

200日線攻防、マザーズ反転が鮮明

一方的に円高が進まなかった上、最高値圏にある米国やドイツ株に 対し、なかなかボックス圏を抜け切れない日本株の出遅れを評価する買 いが下支え要因として機能。また、年初から崩れていた東証マザーズ指 数が8日続伸するなど、国内新興市場の直近の反転傾向も投資家心理面 でプラスに寄与した。

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、「政府の成 長戦略を控えてなかなか下げにくい」と話す。TOPIX、日経平均と も投資家の長期売買コストを示す200日移動平均線(1199.95、1万4659 円29銭)をめぐる攻防の様相だ。

東証1部33業種は水産・農林、紙パ、輸送用機器、ゴム製品、その 他金融、石油・石炭製品、証券・商品先物取引、サービス、精密機器な ど23業種が上昇。非鉄金属や鉱業、繊維、不動産、医薬品、卸売、化 学、電気・ガス、小売、倉庫・運輸の10業種は安い。

売買代金上位では、SMBC日興証券が投資判断を「アウトパフォ ーム」に上げた日水が急伸。ケネディクスやシャープ、日産自動車、日 本電産、クボタ、鹿島、ロームも高い。中期経営計画が好感されたサニ ックスも大幅高。これに対しソニー、三井物産、三井住友トラスト・ホ ールディングス、住友金属鉱山、大塚ホールディングスは安い。東証1 部の売買高は18億9111万株、売買代金は1兆6273億円。値上がり銘柄数 は805、値下がりは829。

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