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債券は続伸、長期金利は1年1カ月ぶり低水準-米金利低下や需給良好

債券相場は続伸。前日の米国債市場 で10年債利回りが大幅低下したことや需給環境の良さを背景とする買い が優勢となった。長期金利は一時約1年1カ月ぶりの水準に低下し、先 物は昨年4月以来の高値に達した。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は前日比9銭高の145円46銭 で始まった。その後はじり高となり、午前の取引終了前には145円64銭 と中心限月で2013年4月5日以来の高値を記録した。午後に入ると高値 警戒感からやや伸び悩んだが、結局は13銭高の145円50銭で引けた。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、「米長 期金利が2.5%を割り込んできた。マクロ経済の見方が大きく変わった わけではないが、当面は2.5%近辺で推移するとの見方が強まってお り、円債市場にも買い戻しが入っている」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは前日比1ベーシスポイント(bp)低い0.57%で開始。その後も徐々に 水準を切り下げ、一時は0.56%と昨年5月2日以来の低水準を付けた。 その後は再び0.57%。5年物の117回債利回りは横ばいの0.175%。

20年物の148回債利回りは一時1.415%と新発債として3月4日以来 の低水準を付けた。その後は1bp低い1.425%。30年物の42回債利回り は一時1.66%と4月2日以来の水準まで下げた後、1.5bp低い1.67%。

ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、年限長期化の買 いが通常月より多いことや6月の国債大量償還を見越した買いなどもあ り、「需給面から金利低下圧力が掛かりやすい」と話していた。

28日の米国債相場は上昇。欧州債券相場の上昇を受け、米国債の相 対的な魅力が高まった。米10年債利回りは前日比7bp低下の2.44%程 度。30年債利回りはほぼ1年ぶりの水準に低下した。

2年債入札

財務省が実施した表面利率(クーポン)0.1%の2年利付国債(341 回債)の入札結果によると、最低落札価格は100円02銭5厘と事前予想 と一致した。小さければ好調とされるテール(最低と平均落札価格の 差)は1厘と前回のゼロからやや拡大。投資家需要の強弱を示す応札倍 率は6.20倍と前回の5.90倍から上昇した。

JPモルガンの山脇氏は、今回の2年債入札結果について、「市場 予想と一致した」と述べた。債券相場に及ぼす影響は限定的との見方を 示した。

--取材協力:赤間信行.

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