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オリンパス社長:法人向け市場を「探索」-カメラ赤字脱却で

カメラを中心とする映像事業の赤字 が続くオリンパスは、車載用など法人向けの新たな分野への進出で将来 の収益拡大を図る。今期(2015年3月期)で5期連続赤字見通しの同事 業だが、来期には黒字化を目指す。

笹宏行社長は27日のブルームバーグ・ニュースとのインタビュー で、同社が注力するミラーレス一眼カメラについて「長期的にはいつど うなるか分からないという危機感を持っている」と述べ、新分野を「探 索」する必要性を強調した。同社は今期、映像事業で35億円の赤字(前 期92億円の赤字)を計上する見込みだが、今期の赤字分は将来のビジネ ス拡大に向けた「先行投資」に伴うものという。

カメラ機能付きのスマートフォン(スマホ)の普及により、カメラ 市場は縮小している。オリンパスは映像事業の赤字脱却のため、スマホ と競合する低価格コンパクトデジタルカメラ(デジカメ)の開発を中止 し、付加価値のあるコンパクトデジカメやミラーレス一眼カメラに集中 する方針を打ち出している。

笹社長は、コンパクトデジカメの赤字リスクは在庫削減などで「極 めて限定的」と話し、今後はミラーレス一眼カメラで売り上げを増やす 必要があると述べた。カメラ事業からの撤退については、世界一のシェ アを持つ内視鏡などの「技術ドライバーになっており、やめた場合の他 事業への影響も図りしれない」として、あらためて否定した。

映像事業では来期(16年3月期)、50億円程度の黒字を目指す。笹 社長は利益率の高いミラーレス一眼カメラに注力した構造改革の「方向 性は正しい」と説明。同事業の1000億円弱の売り上げに対し、5%の営 業利益率を「安定的に」出したいと話した。

映像事業の黒字化はオリンパスの喫緊の課題となっており、笹社長 は13年12月のインタビューでも、今期に黒字化を達成するとの目標を示 していた。一方、内視鏡などの医療事業は安定的に収益を上げてお り、14年3月期の営業利益率は22.9%で1127億円の営業黒字を計上し た。

今期のコンパクトデジカメの販売見通しは100万台(前期実績271万 台)、ミラーレス一眼カメラは63万台(同51万台)。コンパクトデジカ メを半分以下に減らす一方、ミラーレス一眼カメラの販売増を狙う。

29日のオリンパス株価は一時、前日比1.4%安まで下落。午前9 時36分現在は同0.8%安の3225円で推移している。

(更新前の記事は内視鏡を顕微鏡と記載していたため訂正済みです)

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