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米国債:上昇、欧州債につれ高-ECB追加緩和観測で

米国債相場は上昇。30年債利回りは ほぼ1年ぶりの水準に低下した。欧州債券相場の上昇を受け、米国債の 相対的な魅力が高まった。

5年債入札(発行額350億ドル)では需要が過去の平均を上回っ た。ドイツの失業者数が予想外に増加したため、欧州中央銀行 (ECB)が来週の会合で追加緩和に動くとの見方が強まり、欧州全体 で国債相場が上昇した。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオン (ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリ バン氏は「ファンダメンタルズからかけ離れた取引になっているよう だ。ディスインフレ見通しやデフレリスク、欧州中央銀行(ECB)が 関与せざるを得なくなることに関係している」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、30年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下の3.30%。一時は3.28%と、昨年6月14日以来の低水準 を付けた。同年債(表面利率3.375%、償還2044年5月)価格は前月比1 1/4高の101 17/32。

同年債利回りはこのまま月を終えれば、5カ月連続の低下となる。 これは06年6-11月以降で最長。

既発5年債利回りは5bp低下の1.48%。一時は1.46%と、3月4 日以来の低水準となった。30年債との利回り差は1.81ポイントとなっ た。4月25日には1.72ポイントと、2009年9月以降で最小に縮小してい た。

5年債入札

5年債入札で最高落札利回りは1.513%と、昨年11月以来の低水 準。入札直前の市場予想は1.507%だった。投資家の需要を測る指標の 応札倍率は2.73倍。過去10回の平均は2.65倍だった。

財務省が実施した2年物変動利付債(FRN)入札(発行額130億 ドル)では需要が2月以来の高水準だった。応札倍率は4.69倍と、前回 の4.64倍を上回った。前日実施された通常の2年債の応札倍率は3.52倍 だった。

今回の入札で最終応募者利回りは0.063%と、1月のFRN初回入 札以来で最低となった。

10年債利回りは7bp低下の2.44%。一時は2.43%と、昨年7月3 日以来の低水準となり、フィボナッチ分析の重要水準である2.47%を下 回った。

米独利回り差

米10年債と独10年債の利回り差は1.1ポイントに縮小。独10年債利 回りは1.34%に低下した。

クレディ・スイスの金利ストラテジー責任者、カール・ランツ氏は 「現在はドイツ国債がけん引しており、利回りは1.29%まで低下する余 地がある」と指摘した。

月末が近づいていることも国債の上昇要因。パッシブ運用型の債券 ファンドは保有する国債のデュレーション(平均残存期間)をベンチマ ーク(基準)に合わせようと、月末に期間が長めの国債を買う傾向があ る。

(更新前の記事は独失業者数を失業率としていたため訂正済みです)

原題:Treasuries Climb as European Bonds Advance on ECB Stimulus Bets(抜粋)

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