欧州債:総じて上昇、スペイン債利回り過去最低-追加緩和期待

28日の欧州債市場ではユーロ圏各国 の国債が総じて上昇。スペイン国債の5年物と10年物の利回りが過去最 低を記録した。欧州中央銀行(ECB)が来週の政策決定会合で追加緩 和を講じるとの観測が広がり、債券を求める動きが強まった。

ベルギー10年債利回りもこれまでの最低を付けたほか、ドイツ5年 債利回りは約1年ぶりの低水準となった。域内の4月のマネーサプライ (通貨供給量)が予想を下回る伸びとなったことが背景にある。ECB は6月5日に定例政策委員会を開くが、この会合で行動することに「や ぶさかではない」と、ドラギ総裁は今月の会合後に語っている。

ダンスケ銀行(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、アラン・フ ォンメイレン氏は「ECBが何か大きな措置を来週講じるとの期待が高 まっている」とし、「来週まで利回り低下は続くだろう」と語った。

ロンドン時間午後4時17分現在、スペイン10年債利回りは前日比7 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.82%。一時 は2.798%と、ブルームバーグが1993年にデータ集計を開始して以来の 低水準を付けた。同国債(表面利率3.8%、2024年4月償還)価格 は0.64上げ108.39。5年債利回りは一時、1.49%まで低下した。

ベルギー10年債利回りは7bp低下の1.86%と、これまでの最低を 付ける場面があった。イタリア10年債も7bp下げて2.93%。15日に は2.885%まで低下。ブルームバーグがまとめたデータによれば、これ は過去最低の水準。

ECBのドラギ総裁は今週ポルトガルで、当局者らは低インフレを 「特に警戒する」必要があると語った。ユーロ圏のインフレ率は昨年10 月以降、ECBが物価安定の目安とする2%弱の水準の半分以下にとど まっている。

ECBがこの日発表した4月のマネーサプライ統計では、拡大M3 (現金、要求払い預金、定期貯蓄性預金、投資信託の一部)が前年同月 比0.8%増となった。伸び率は3月の1%(改定値)から低下。アナリ スト予想は1.1%だった。

原題:European Bonds Climb on ECB Bets; Spanish Yields Drop to Record(抜粋)

--取材協力:Anchalee Worrachate、Max Julius.

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