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ユーロ圏の金融安定に新たな脅威、リターン追求で-ECB

ユーロ圏の金融安定は、より高いリ ターンを求める投資家の行動と景気の弱さが銀行の資産を劣化させるリ スクによって脅かされていると、欧州中央銀行(ECB)が指摘した。

ECBは28日公表した金融安定報告で、世界金融危機から「受け継 いだ」リスクが銀行と国家の双方にとって続いている中で、「世界的な 利回り追求の継続」による新たな脅威が浮上していると指摘。利回り追 求は突然のリスクプレミアムの反転に対して金融システムを脆弱(ぜい じゃく)にすると分析した。ユーロ圏には新興市場から資金が流入して いるものの、ECBは「そのような資金の流れは簡単に変わる可能性が ある」と指摘した。

一方で、この半年間において金融システムへの「ストレスの度合い を示す指標は低位安定している」との認識も示した。

銀行については「不良債権の発生ペースが頭打ちになりつつある早 期兆候が一部の国で現れつつあるものの、転換点に達したようにはまだ 見えない」とし、「ユーロ圏経済の脆弱な景気回復に引き続き下振れリ スクがみられる中で、多くの国での民間部門の債務水準の高さに加えて 所得と利益が緩やかにしか改善しないとみられることから、借り手の返 済能力は圧迫される可能性がある」と分析した。

原題:ECB Says Search for Yield May Harm Financial Stability in Europe(抜粋)

--取材協力:Nicholas Comfort.

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