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NY外為:ユーロが対ドルで約3カ月ぶり安値-円は値上がり

ニューヨーク外国為替市場では、ユ ーロが対ドルで約3カ月ぶり安値を付けた。ドイツの5月の失業者数が 予想に反して増加したほか、ユーロ圏の民間向け融資が減少し、欧州中 央銀行(ECB)による追加刺激策の正当性を裏付ける格好となった。

4月のユーロ圏マネーサプライ(通貨供給量)統計もユーロの売り 材料になった。拡大M3(現金、要求払い預金、定期貯蓄性預金、投資 信託の一部)の伸びが市場予想を下回り、ECBが6月5日の政策委員 会で利下げを決定するとの観測が強まった。円は主要通貨の大半に対し て上昇。米国債利回りの低下が手掛かりとなった。ニュージーランド( NZ)ドルは主要16通貨全てに対して値下がり。企業景況感指数の低下 が嫌気された。月初来では、ロシア・ルーブルが主要31通貨中で最大の 上げとなっている。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフ市場アナリ スト、オマー・エシナー氏は「来週ECBが政策緩和を決定する可能性 が引き続き注目されている」とし、「ECBの会合を前に大きな反発は ないだろう」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで前日比0.3%安 の1ユーロ=1.3591ドル。一時1.3589ドルと、2月13日以来の安値を付 けた。ユーロは対円で0.5%安の1ユーロ=138円42銭。ドルは対円 で0.1%下げて1ドル=101円85銭。

米国債利回りと円

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、米10年債利回りは 7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.44%と、昨年7 月以来の低水準を付けた。

みずほフィナンシャルグループの為替セールス担当ファビアン・エ リアソン氏は、米10年債利回りが影響して円は上昇したと指摘。「ドル が1ドル=102円を上回る水準を維持するのは難しい状況だ」と続け た。

ユーロは200日移動平均となる1.3641ドルを4営業日連続で下回っ た。相対力指数(RSI、期間14日)は27.8と、下げ過ぎによる反転を 示唆するといわれる30を下回った。

JPモルガン・チェースのテクニカルアナリスト、ナイオール・オ コナー氏は28日付のリポートで「対ドルでのユーロ相場に関して は、200日移動平均を割り込んだ後も強い動きが続いている」と指摘。 「2月の安値である1.3477ドルを試す前に、1.3600ドル付近の下値支持 線が当面重要な水準となる」と続けた。

独失業者が増加

独連邦雇用庁(FLO)が28日発表した5月の雇用統計によると、 失業者数は季節調整済みで前月比2万3937人増の290万5000人。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト31人の予想中央値は1 万5000人減だった。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、ルーブルは対ドルで今 月に入り3.2%上昇。チリ・ペソは2.5%の値上がりとなっている。一方 で最も下げているのはチェコ・コルナで2.2%安。

主要7カ国(G7)通貨のボラティリティを示す指数は7年ぶり低 水準付近に下げた。JPモルガン・チェースのG7ボラティリティ指数 は6.14%。9日には6%と、2007年以来の低水準を付けた。

原題:Euro Falls to 3-Month Low on German Unemployment Gain; Yen Rises(抜粋)

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