コンテンツにスキップする

イエレン氏、米住宅市場の回復の鈍さを懸念-打つ手には限界

米住宅部門の回復は勢いに乏しく、 イエレン議長をはじめとする米連邦準備制度理事会(FRB)当局者ら は予想外の事態に憂慮を深めている。米金融当局が打開に向けてどの程 度効果的な政策対応ができるかは不透明な情勢だ。

米住宅部門は悪天候に見舞われた1-3月(第1四半期)からは上 向きつつあるものの、ゴールドマン・サックス・グループやマクロエコ ノミック・アドバイザーズのエコノミストらによると、回復のペースは これまでの予想には届かない見通しだ。こうした情勢を受けて、同エコ ノミストらは2014年下期(7-12月)の米経済成長率見通しを約3.25% と、従来の3.5%から下方修正した。

マクロエコノミック・アドバイザーズのシニアエコノミスト、ベ ン・ハーゾン氏は「住宅部門をめぐる懸念が高まっている」と指摘し た。

イエレン議長ら金融当局者らもこうした認識を共有している。同議 長は7日の議会証言で、米景気見通しへのリスク要因として住宅部門を 挙げたほか、ニューヨーク連銀のダドリー総裁は先週、このところの同 部門の低迷に驚いていると語った。

FRBにとって厄介なのは、住宅部門の回復を阻害している要因の 多くが、米金融当局者には手の打ちようのない問題である点だ。FRB は金融政策運営を通じて住宅ローン金利に影響を及ぼすことはできる。 しかし、貸し渋りや借り手側の消極姿勢、低調な世帯形成のペースとい った他の需要圧迫要因に対しては、できることはあまりない。

モルガン・スタンレーのシニアエコノミスト、エレン・ゼントナー 氏は、「住宅ローンの与信はかなりタイトな状況にある」とした上で、 「これはFRBが操作できるようなものではない」と付け加えた。

原題:Yellen Concerned by Housing Slowdown She Has Scant Power to Cure(抜粋)

--取材協力:Clea Benson.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE