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バンカーにはまった米ゴルフ業界-若者に人気薄、コース閉鎖

米ゴルフ業界が苦境に陥っている。

かつては職場の人間関係づくりの機会として役立ってきた野外活動 のゴルフ。ミレニアル世代(1980年代、90年代生まれの世代)には人気 がなく、ゴルフ人口が減少、コースの大量閉鎖も起きている。長年にわ たりゴルフ界最大のけん引役だったタイガー・ウッズの神通力も失われ た。ゴルフ離れはディックス・スポーティング・グッズやキャラウェ ー・ゴルフなど用品を製造・販売する会社に打撃を与えている。

米国のゴルフ振興財団、ナショナル・ゴルフ・ファウンデーション (NGF)によると、昨年ゴルフをやめたプレーヤーの数は約40万人。 女性は約26万人の流入だったにもかかわらず、男性の約65万人流出が響 いている。東海岸の厳冬に伴い多くの人にとってゴルフシーズンの開始 が遅れたことも、今年の状況を悪化させた。ディックスが今週、クラブ などゴルフ用品の販売減速が業績の重しになっていることを明らかにし たことで、同社の株価は2002年の上場以来最大の下げを記録した。

ブランドコンサルティング会社ランダー・アソシエーツ(ニューヨ ーク)のマネジングディレクター、アレン・アダムソン氏は、「ゴルフ はやや不振に陥っている」と指摘。「かなり金がかかるスポーツである し、余暇の時間も削られている」と説明した。

NGFによると、昨年米国内で建設された新規コースは14カ所だっ たのに対して、閉鎖されたコースは約160カ所に上った。閉鎖コースが 新規を上回ったのは8年連続だ。

ゴルフ用品販売がこの1年3カ月減速していることから、在庫が膨 らみ、卸売・小売店は値引きを余儀なくされている。ディックスのエ ド・スタック最高経営責任者(CEO)は今週の電話会議で、ほんの1 年8カ月前に299ドル(約3万円)で販売していたドライバーの価格 を99ドルに引き下げたことを明らかにした。同社の1-3月(第1四半 期)のゴルフ用品販売は目標を約3400万ドル下回った。

スタック氏は「ゴルフ用品販売はまだ底入れしていないというの が、われわれの実感だ」と話した。

若者のゴルフ離れを食い止めようと、一部ゴルフ場はグリーンのカ ップを大きくするなどの試みを取り入れている。アディダスのゴルフブ ランド、テーラーメイドは今年5月、ゴルフのプレー迅速化と難易度を 易しくするため、15インチ(約38センチ)のカップを採用したトーナメ ントを後援した。

原題:Golf Industry Gets Stuck in Bunker as Thousands Leave the Sport(抜粋)

--取材協力:Michael Buteau.

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