コンテンツにスキップする

選択肢限られるベトナム-中国との南シナ海領有権問題で

ベトナム指導者は、領有権問題で中 国を相手取り国際法廷に提訴するよう求める圧力の高まりに直面してお り、最大の貿易相手国との経済関係にひびが入る恐れがある。両国が争 っている海域では26日、ベトナム漁船が中国船と衝突、沈没した。

ベトナム政府は先週、中国が南シナ海の西沙(パラセル)諸島付近 に石油掘削装置を設置した問題で、仲裁裁判を検討中だと表明。仮に仲 裁請求に踏み切れば、南シナ海の暗礁をめぐる問題で国連海洋法条約に 基づき仲裁裁判所に提訴したフィリピンの例に倣うことになる。

強硬さを増す中国の行動への反撃を期待する国民をなだめるため、 ベトナム指導者が持ち合わせている数少ない選択肢の1つが法的措置 だ。ただ、国際法廷や国連機関に提訴すれば、隣接する共産主義国同士 の経済的結びつきを損ないかねない。

オーストラリア防衛大学校のカーライル・セイヤー名誉教授は27日 の電話インタビューで、「ベトナム指導部が取り得る戦略はかなり限ら れている」と指摘。「ベトナムがどのような行動に出ても中国の反感を 買うだろう。中国は組織的にベトナム船を破壊して港に引き返すよう仕 向け、行動できなくすることを狙っている。状況は極めて深刻だ」と述 べた。

原題:Vietnam Weighs Sea Rights Against China Business: Southeast Asia(抜粋)

--取材協力:Henry Sanderson、Nguyen Dieu Tu Uyen.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE