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中国10大銀の不良債権比率、09年以来の高水準へ-返済遅れ急増

中国の大手銀行の不良債権比率 が2009年以来の高水準となる見通しだ。融資の返済遅れが5年ぶりの水 準に高まっており、景気が減速する中で借り手が困難な状況に陥ってい る様子が示唆されている。

中国の大手10行の発表によれば、融資の返済遅れは13年末時点 で5880億元(約9兆5800億円)と前年比21%増加し、少なくとも09年以 来の大きさとなった。返済遅れの増加は、不良債権に伴う銀行の損失が 今後数カ月で増える兆候だ。

景気減速により中国企業の利益は損なわれている。当局が銀行以外 の資金調達手段を取り締まっていることも、借り手の新規融資獲得や借 り換えをより困難にしている。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の廖強デ ィレクター(北京在勤)は「返済遅れは資産の質劣化の先行指標であ り、借り手の間で流動性逼迫(ひっぱく)状況が強まっていることを示 す」と指摘。「憂慮すべきなのは終わりが見えないことだ」と述べた。

返済が1日でも遅れた融資の規模は、完済を期待できなくなった不 良債権の規模を昨年末時点で31%上回っていた。これは少なくとも5年 ぶりの大きさで、銀行が引当金計上を避けるために劣化した資産を不良 債権と認識するのを拒んでいる可能性を示す。

交通銀行は16日、経済成長が大幅に鈍化し、不動産価格の下落で関 連企業が打撃を被った場合は、不良債権比率が最大1.5%と、09年12月 以来の高水準になるとの見通しを示した。中国銀行業監督管理委員会 (銀監会)のデータによれば、今年3月末時点の融資全体に占める不良 債権の比率は1.04%。

原題:Chinese Banks’ Bad-Debt Ratio Seen Increasing to Most Since 2009(抜粋)

--取材協力:Aipeng Soo.

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