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円高は終了へ-買われ過ぎ水準接近、日銀追加緩和は不可避か

日本銀行がインフレ目標の確実な達 成のために追加の金融緩和を迫られるとの観測が広がる中で、G10通貨 に対する今月の円上昇局面が終了するという見通しが、トレーディング パターンで示されている。

テクニカル指標を見ると、円は買われ過ぎの水準に接近し、対ユー ロと米ドル、オーストラリア・ドルで200日移動平均線を試した。シテ ィグループは、円が対米ドルで200日移動平均線を突破できなかったこ とは下落を示唆するシグナルだと指摘。豪コモンウェルス銀行も対豪ド ルでの円安を予想した。

コモンウェルス銀行の通貨ストラテジスト、ジョゼフ・カパーソ氏 は「円は買われ過ぎの状態になりつつある。少なくとも円相場への影響 という点では、日本のファンダメンタルズは恐らく最も弱い。ドル・円 相場とユーロ・円相場、豪ドル・円相場には上値を探る余地があると思 う」と語った。

為替アナリストの予想では、円は1米ドル=107円と、2008年9月 以来の水準に下落すると見込まれている。一方、ブルームバーグ・ニュ ースが実施したエコノミスト調査では、日銀が年内に金融刺激策を拡大 するとの見方が全体の75%を占めた。日銀の黒田東彦総裁が消費者物価 の伸び悩みをよそに追加緩和を見送ったことを受けて円は今月、カナ ダ・ドルを除く主要通貨に対して上昇している。

日本時間午前8時6分現在、円は対米ドルで101円98銭、対ユーロ で139円07銭。今月21日には両通貨に対して15週ぶりの高値を付けてい た。

JPモルガン・チェースのテクニカルアナリスト、ナイオール・オ コナー氏は26日に電子メールで質問に回答し、200日移動平均線近辺の 水準が米ドルとユーロ、豪ドルの対円相場の「重要な支持線」との見方 を示した。シティのシニア・テクニカルストラテジスト、シャム・デバ ニ氏は27日のインタビューで、23日終了週にドル・円相場のローソク足 チャートでハンマーが形成されたことや200日移動平均線を下回る水準 を維持できなかったことがドル高・円安の方向性を示していると指摘し た。

原題:Yen Gains to End as BOJ Easing Seen Unavoidable: Market Reversal(抜粋)

--取材協力:Mariko Ishikawa.

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