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タイ、優等生から「アジアの病人」に転落の恐れ-政情不安で

タイはかつて東南アジアで比較的安 定した経済が称賛されていたが、今では「アジアの病人」のレッテルを 貼られる危機にひんしている。先週のクーデターを受けて、より高リス クとされていたフィリピンやミャンマーなどの近隣諸国に投資資金が逃 避する恐れが出ている。

ベトナムとインドネシア、マレーシア、フィリピンは今年5%超の プラス成長が見込まれているが、タイ経済は1-3月(第1四半期)に マイナス成長となり、リセッション(景気後退)入りが目前に迫ってい る。ムーディーズ・インベスターズ・サービスは22日、タイでの戒厳令 発令について、信用力にマイナスと指摘。スタンダード・アンド・プア ーズ (S&P)はその2週間前、数十年にわたる低成長で「アジアの 病人」と呼ばれていたフィリピンの格付けを引き上げた。

中国以外のアジアに選択肢を求める世界の企業や投資家が増える 中、タイの最近の混乱は域内の他の国で見通しが改善しているのとは対 照的だ。インドネシアでは投資推進派のジョコ・ウィドド・ジャカルタ 特別州知事が7月の大統領選挙の最有力候補となっており、フィリピン の1-3月成長率は9四半期連続で6%を上回る見通し。ベトナムは国 営企業の支配を緩め、投資家を誘致する措置を講じている。

HSBCホールディングスのアジア調査担当共同責任者フレデリッ ク・ノイマン氏(香港在勤)は「ベトナムやフィリピンといった国々が 追い上げており、タイは根本的な政治問題が解決されなければ追い抜か れる可能性がある」と指摘。「指導者が頻繁に交代し、政策が混乱した 状態がタイの経済に大きな打撃を与え、長期的な見通しを損なってい る」と述べた。

原題:Thailand Risks Inheriting Asia’s Sick-Man Tag on Unrest: Economy(抜粋)

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