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JPモルガン:円ショート失敗などで投資家委縮し取引が低迷

収入ベースで世界最大の投資銀行 JPモルガン・チェース法人投資銀行部門のダニエル・ピント最高経営 責任者(CEO)は、年初に顧客が投資の方向を誤り、円のショートや 米金利が欧州の金利よりも急激に上昇するとの見通しに資金を投じたこ とが、ウォール街のトレーディング低迷の一因との見方を示した。

ピント氏は27日にニューヨークで開かれた投資家会議で、「それら の取引はいずれも良い結果につながらなかった。今年は基本的に誤った 機運で始まり、年明け早々に損失を出した結果、そうでなかった場合に 比べてリスク志向の低下を招いた可能性が高い」と発言した。

JPモルガンは今月、1-3月(第1四半期)の債券・通貨・商品 トレーディング落ち込みを受けて、4-6月(第2四半期)の市場収入 が前年同期比20%前後減少する可能性が高いと投資家に警告した。予想 通りの結果になれば、同行のトレーディング収入は上期としては金融危 機以来で最悪となる。

ピント氏は業績低迷の別の理由として、金利・通貨・クレジット取 引のボラティリティ(変動性)が過去10-15年で最低となっている状況 を指摘。「1年を通じて突発的な取引や大掛かりなヘッジ、大型の企業 案件が発生するが、特に第1四半期と第2四半期の一部において、準備 ルートが非常に健全であるにもかかわらず、取引が発生しなかった。6 月以降に先送りされることになりそうだが、大きな不安定要因だ」と語 った。

原題:JPMorgan’s Pinto Says Clients Cautious After Trades Went Wrong(抜粋)

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