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5月27日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:ドルが上昇、耐久財受注の予想外の増加で-ユーロ安い

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが7週ぶり高値に上昇。4月 の米耐久財受注が予想外に増加したことが背景にある。

ユーロはドルに対し、このままいけば月間ベースでは1月以降で最 大の下げ。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は26日、刺激策拡大の 用意があることを示唆した。ハンガリー・フォリントは下げを拡大。中 銀が政策金利を過去最低に引き下げたことに反応した。トルコ・リラは 1週間で最大の下げ。消費者信頼感の低下が手掛かりとなった。主要7 カ国(G7)通貨のボラティリティを示す指数は7年ぶり低水準付近に 下げた。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏 (ニューヨーク在勤)は「耐久財受注は全般的にドルにプラスとなっ た」としたほか、「6月に行動があるとの週末のドラギ総裁や他の政策 当局者のシグナルはかなり強い」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比0.1%上昇 し1011.59。一時1012.90と、4月8日以来の水準に上げた。

ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.3635ドル。一時1.3613ド ルと、2月13日以来の安値を付けた。月初来では1.8%安と、1月以降 で最大の下げとなっている。ユーロは対円ではほぼ変わらずの1ユーロ =139円04銭。ドルは対円でほぼ横ばいの101円99銭。

円は値上がり

円は主要16通貨の大半に対して値上がり。日本銀行の黒田東彦総裁 は28日に講演を予定している。岩田規久男副総裁は26日、量的・質的金 融緩和によって需給ギャップが解消される過程で、設備投資や技術革新 を進める結果、「潜在成長率もある程度高まる」としながらも、「それ 以上に潜在成長率を高めるのは、金融政策ではなく、規制改革などの政 策手段を持っている政府の役割だ」と語った。

ブルームバーグ相関加重指数によれば、円は今年に入り3%上昇。 ドルは0.6%低下し、ユーロは1.4%下げている。

ドラギ総裁は26日、「私の見解では、現時点で特に警戒しなければ ならないのは、低インフレがインフレ期待低下と与信縮小をもたらすと いう負の連鎖に陥るリスクだ。特に、圧力下にある国々でリスクが大き い」と述べた。

今月実施された欧州議会選挙の結果を受けて域内では政治的な不透 明感が広がっているが、市場ではECBが来週利下げに動くとの予想の 方がより材料視され、ユーロが下げている。

BNPのセレブリアコフ氏は「市場参加者は政治よりもECBの動 きを気にしている」とし、「政策パッケージがどのようなものになるか については議論や不透明感があり、パッケージの中身で為替市場の反応 は決まる」と述べた。

ボラティリティ低下

ブルームバーグがまとめたデータによれば、ロシアのルーブルは今 月これまでに3.7%高と、主要31通貨中で最大の上昇。上昇率2番目は インド・ルピーで2.2%高となっている。一方でスウェーデン・クロー ナとスイス・フランはともに1.8%安と、最大の下げ。

JPモルガン・チェースのG7ボラティリティ指数は6.19%に低 下。9日には6%と、2007年以来の低水準を付けた。

ハンガリー中銀は政策金利を2.4%に引き下げ、これで22カ月連続 での利下げとなった。

フォリントは対ユーロで0.2%安の1ユーロ=303.51フォリント。 対ドルで0.3%下げて1ドル=222.60フォリント。

リラは0.9%安の1ドル=2.1018リラ。下落率は15日以来で最大。 トルコの5月の消費者信頼感指数は76と、4月の78.5から低下した。

原題:Dollar Strengthens as Durable Goods Orders Gain; Forint Weakens(抜粋)

◎米国株:S&P500種が最高値更新、耐久財やヒルシャー買収案好感

27日の米国株は上昇。S&P500種株価指数は最高値を更新した。 米耐久財受注が予想外に増加したほか、食肉加工最大手、ブラジルの JBSが米加工肉製品大手のヒルシャー・ブランズに対し買収案を提示 したことが好感された。

ヒルシャーは22%高。ヒルシャーに買収案を提示したのはJBS傘 下で米鶏肉加工大手のピルグリムズ・プライド。ファーストエナジーや NRGエナジー、エクセロンはいずれも上昇、S&P500種の上げを支 えた。バンク・オブ・アメリカ(BOA)は3.4%高。監督当局に資本 計画を再提出したことが手掛かりとなった。

S&P500種株価指数は前日比0.6%高の1911.91。ダウ工業株30種 平均は69.23ドル(0.4%)上げて16675.50ドル。ナスダック総合指数 は1.2%上昇、小型株で構成するラッセル2000指数は1.4%高。

モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントの株式ストラテジ スト、ダニエル・スケリー氏は、「耐久財のようなマクロ経済指標は下 半期も引き続き良好だろう」と述べ、「株価にとっては支援材料になる だろう」と続けた。

前日の米国株はメモリアルデーの祝日で休場だった。

小型株、テクノロジー株が高い

投資家は小型株やテクノロジー株に再び注目している。ナスダック やラッセル2000は過去4日間で3.4%以上値上がりした。3月初めには バリュエーションが高過ぎるとの懸念から売りを浴び、ナスダックとラ ッセルはいずれも10%近い下げを記録した。

ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)最大手、フェイス ブックは3.5%高。S&P500種の産業別10指数のうちテクノロジー株は 1%上昇と、最も伸びた。

米商務省の発表によると、4月の製造業耐久財受注額は前月 比0.8%増。ブルームバーグがまとめたエコノミス予想中央値は0.7%減 だった。前月は3.6%増と、速報値から上方修正された。

このほか、米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した5 月の消費者信頼感指数は83.0と、前月の81.7から上昇した。また、全 米20都市を対象にした3月のスタンダード・アンド・プアーズ(S& P)/ケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で12.4%上昇した。前 月は12.9%上昇した。

ヒルシャーは22%高。27日の発表によると、ピルグリムズが提示し た額はヒルシャー株1株につき現金45ドルだった。買収が実現した場 合、両社合わせた売上高は124億ドルとなる見込みだ。

ファイザーが上昇

製薬のファイザーは0.4%高。同社は前日、英アストラゼネカの買 収を当面、断念した。ファイザーは26日の発表文で、提示済みの案はア ストラゼネカの価値を100%反映したものだったと説明した。英国の企 業買収規則に基づき、同社はロンドン時間26日の午後5時までに最終提 案を示さなければならなかった。

ネットワーク通信機器メーカー、シスコシステムズは0.8%高。ド イツ銀行が同社の株式投資判断をホールドから買いに引き上げたことが 好感された。ドイツ銀はシスコのスイッチングやルーティング、セキュ リティー、無線およびクラウドコンピューティング関連の新製品の高い 需要が引き上げの背景だと説明した。

原題:S&P 500 Extends Record on Durable-Goods Orders, Hillshire Offer(抜粋)

◎米国債:2年債直接入札者は年初来最高-利上げペース鈍化観測で

米国債市場では2年債入札(発行額310億ドル)で年金基金や保険 会社の落札全体に占める割合が年初来で最高となった。利上げペースが 従来考えられていたよりも緩やかになるとの見方が背景にある。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)を除く直接入 札者の落札全体に占める割合は25.2%と、2013年12月以来の最高だっ た。利上げが近いとの観測が後退したことを背景に、既発2年債利回り は過去4週間、週間ベースで低下している。30年債は上昇。債券運用担 当者が持ち高をベンチマーク(基準)の指数に合わせる動きが影響し た。

RBSセキュリティーズのストラテジスト、ガブリエル・マン氏は 「持続的な成長を遂げ、労働市場のスラック(たるみ)が縮小するま で、金融当局は短期金利を低位に抑制する姿勢を維持している。売り意 欲はさほどない」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、既発2年債利回りは0.35%。同年債(表面利 率0.375%、2016年4月償還)は100 2/32。

30年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下 の3.36%。月初からは10bp低下しており、このまま5月を終えれば5 カ月連続と、2006年下半期以来の長期的な低下局面となる。10年債利回 りは2bp低下の2.51%。一時は2bp上昇する場面もあった。

2年債と金融政策

金融政策に敏感な2年債利回りは過去1カ月に低下。利上げが近い との懸念を金融当局者が払拭(ふっしょく)したことが背景にある。

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は7日の議会証言 で、雇用市場の改善が続けば、量的緩和を今秋に終了させる意向を示唆 した。

ただ、インフレや雇用の指標は依然として金融当局の目標から程遠 い状況にあるとし、「高レベルの金融緩和策が引き続き正当化される」 と述べた。

モントリオール銀行の債券戦略責任者、マーガレット・ケリンズ氏 (シカゴ在勤)は20日の電話インタビューで、「債券市場は異例に動き が遅い米当局を織り込み済みだ」と指摘。「潜在成長は長期金利の重要 な決定要因であり、大多数の人は潜在成長率の低下を材料に買ってい る」と説明した。

2年債入札

2年債入札で海外の中央銀行を含む間接入札者の落札比率は18.9% と、13年1月以来の低水準。過去10回の平均は27.4%だった。

2年債の最高落札利回りは0.392%。入札直前の市場予想は0.390% だった。投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.52倍と、過去10回の平 均値である3.35倍を上回った。

28日には130億ドル相当の2年物変動利付債、350億相当の5年債入 札がある。29日には290億ドル規模の7年債入札が控えている。

原題:U.S. 2-Year Notes Draw Most Direct Bids This Year on Fed Outlook(抜粋)

◎NY金:下落、15週間ぶり安値-株式の最高値更新で代替需要減退

ニューヨーク金先物相場は下落。15週間ぶりの安値を付けた。S& P500種株価指数が日中の最高値を更新する中、代替投資の金買いが減 退した。ウクライナの次期大統領に選出されたペトロ・ポロシェンコ氏 が、東部の分離主義者を掃討する決意を表明したことも金売り材料。

RBCキャピタル・マーケッツのバイスプレジデントで貴金属スト ラテジストのジョージ・ゲロ氏は電話インタビューで、「株式相場の上 昇が引き続き金を押し下げている」と指摘。「ウクライナを理由とした 不安プレミアムも低下している」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物8 月限は前営業日2%安の1オンス=1265.70ドルで終了。一時は1264.50 ドルと、中心限月としては2月7日以来の安値をつけた。

原題:Gold Futures Drop to 15-Week Low as S&P 500 Rises to Record(抜粋)

◎NY原油:下落、需要増加も在庫は十分との見方で

ニューヨーク原油先物相場は下落。米国には増加する燃料需要に対 応できる十分な在庫があるとの見方から、前週付けた5週間ぶり高値か ら下げた。

プライス・フューチャーズ・グループのシニア市場アナリスト、フ ィル・フリン氏は「米国の原油供給は潤沢だ」と指摘。「クッシングの 需給がタイトになっているため、全体像が見えにくい。クッシング以外 の在庫は極めて高い水準にあるので、ウェスト・テキサス・インターミ ディエート(WTI)は圧迫されるだろう」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI7月限は前営業日 比24セント(0.23%)安の1バレル=104.11ドルで終了。

原題:WTI Oil Falls From Five-Week High on Ample Supply; Brent Slips(抜粋)

◎欧州株:ストックス600が5日続伸、08年来の高値-アヴィバに買い

27日の欧州株式相場は上昇。指標のストックス欧州600指数は5営 業日続伸し、2008年1月以来の高値を付けた。この日発表された4月の 米製造業耐久財受注額が事前予想に反して増加したことが手掛かり。

エンジニアリングとソフトウエアを手掛ける英アヴィバ・グループ は10カ月ぶりの大幅高。同社利益がアナリスト予想を上回ったことが買 い材料。英ホテル所有・運営会社インターコンチネンタル・ホテルズ・ グループは3.4%上昇。同社への買収提案を拒否したとの報道が背景に ある。フランスの同業アコーも値上がり。欧州でホテルを買収すること で合意した。一方、英製薬会社アストラゼネカは1.8%安。米ファイザ ーが同社買収を当面断念した。

ストックス欧州600指数は前日比0.2%高の344.47で終了。5日続伸 は4月以降の最長。2月4日に付けた年初来安値からは8.5%上げてい る。企業の合併・買収(M&A)が活発になったほか、欧州中央銀行 (ECB)のドラギ総裁が当局者には行動する用意があると発言したこ とが要因。

フランクフルト・トラスト・インベストメントのファンドマネジャ ー、ライムント・ザクシンガー氏は、「米経済データは厳冬の影響でや や弱かったが、春と夏に持ち直して回復すると現在では期待されてい る」とし、「この期待が現実になることを市場は確認したい」と語っ た。

米商務省の発表によると、4月の製造業耐久財受注額は前月 比0.8%増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値は0.7% 減だった。

27日の西欧市場では18カ国中13カ国で主要株価指数が上昇。仏 CAC40指数が0.1%高となったほか、独DAX指数は0.5%、英 FTSE100指数は0.4%それぞれ上昇した。

原題:European Stocks Gain for Fifth Day, Extend ’08 High; Aveva Jumps(抜粋)

◎欧州債:ポルトガルとアイルランド国債が上昇-ECB追加策期待で

27日の欧州債市場ではポルトガル国債が5営業日続伸。欧州中央銀 行(ECB)が来週の政策決定会合で追加刺激策を講じるとの観測が広 がり、債券を求める動きが強まった。

アイルランド国債も値上がり。ドイツ2年債利回りは一時、ほぼ1 年ぶりの低水準を付けた。ECBのドラギ総裁は26日にポルトガルで、 当局者らは低インフレを「特に警戒する」必要があると語った。この日 はオランダが2019年1月償還債を20億ユーロ発行。イタリアはゼロクー ポン債30億ユーロ、インフレ連動債10億ユーロの入札を実施した。

ノルデア銀行の債券ストラテジスト、ヤン・フォンゲリッヒ氏(ヘ ルシンキ在勤)は、「ECB会合に向けて緩和策導入への期待が高まっ ている」とし、「利回り低下のトレンドは続いている」と語った。

ロンドン時間午後4時半現在、ポルトガル10年債利回りは前日比3 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.67%。一時 は3.63%と、15日以来の低水準を付けた。同国債(表面利 率5.65%、2024年2月償還)価格は0.26上げ115.91。

アイルランド10年債利回りは2bp下げて2.68%。19日以来の低水 準となる2.66%まで低下する場面もあった。

ドイツ2年債利回りは0.05%で、前日からほぼ変わらず。一時 は0.045%と、13年5月31日以降の最低となった。5年債利回りは一時 3bp低下し0.423%と、 昨年5月23日以来の低水準を付けた。10年債 利回りは3bp下げ1.39%。

原題:Portuguese Bonds Advance With Ireland’s Amid ECB Stimulus Bets(抜粋)

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