NY外為:ドルが上昇、耐久財受注の予想外の増加で

ニューヨーク外国為替市場では、ド ルが7週ぶり高値に上昇。4月の米耐久財受注が予想外に増加したこと が背景にある。

ユーロはドルに対し、このままいけば月間ベースでは1月以降で最 大の下げ。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は26日、刺激策拡大の 用意があることを示唆した。ハンガリー・フォリントは下げを拡大。中 銀が政策金利を過去最低に引き下げたことに反応した。トルコ・リラは 1週間で最大の下げ。消費者信頼感の低下が手掛かりとなった。主要7 カ国(G7)通貨のボラティリティを示す指数は7年ぶり低水準付近に 下げた。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏 (ニューヨーク在勤)は「耐久財受注は全般的にドルにプラスとなっ た」としたほか、「6月に行動があるとの週末のドラギ総裁や他の政策 当局者のシグナルはかなり強い」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比0.1%上昇 し1011.59。一時1012.90と、4月8日以来の水準に上げた。

ユーロは対ドルで0.1%安の1ユーロ=1.3635ドル。一時1.3613ド ルと、2月13日以来の安値を付けた。月初来では1.8%安と、1月以降 で最大の下げとなっている。ユーロは対円ではほぼ変わらずの1ユーロ =139円04銭。ドルは対円でほぼ横ばいの101円99銭。

円は値上がり

円は主要16通貨の大半に対して値上がり。日本銀行の黒田東彦総裁 は28日に講演を予定している。岩田規久男副総裁は26日、量的・質的金 融緩和によって需給ギャップが解消される過程で、設備投資や技術革新 を進める結果、「潜在成長率もある程度高まる」としながらも、「それ 以上に潜在成長率を高めるのは、金融政策ではなく、規制改革などの政 策手段を持っている政府の役割だ」と語った。

ブルームバーグ相関加重指数によれば、円は今年に入り3%上昇。 ドルは0.6%低下し、ユーロは1.4%下げている。

ドラギ総裁は26日、「私の見解では、現時点で特に警戒しなければ ならないのは、低インフレがインフレ期待低下と与信縮小をもたらすと いう負の連鎖に陥るリスクだ。特に、圧力下にある国々でリスクが大き い」と述べた。

今月実施された欧州議会選挙の結果を受けて域内では政治的な不透 明感が広がっているが、市場ではECBが来週利下げに動くとの予想の 方がより材料視され、ユーロが下げている。

BNPのセレブリアコフ氏は「市場参加者は政治よりもECBの動 きを気にしている」とし、「政策パッケージがどのようなものになるか については議論や不透明感があり、パッケージの中身で為替市場の反応 は決まる」と述べた。

ボラティリティ低下

ブルームバーグがまとめたデータによれば、ロシアのルーブルは今 月これまでに3.7%高と、主要31通貨中で最大の上昇。上昇率2番目は インド・ルピーで2.2%高となっている。一方でスウェーデン・クロー ナとスイス・フランはともに1.8%安と、最大の下げ。

JPモルガン・チェースのG7ボラティリティ指数は6.19%に低 下。9日には6%と、2007年以来の低水準を付けた。

ハンガリー中銀は政策金利を2.4%に引き下げ、これで22カ月連続 での利下げとなった。

フォリントは対ユーロで0.2%安の1ユーロ=303.51フォリント。 対ドルで0.3%下げて1ドル=222.60フォリント。

リラは0.9%安の1ドル=2.1018リラ。下落率は15日以来で最大。 トルコの5月の消費者信頼感指数は76と、4月の78.5から低下した。

原題:Dollar Strengthens as Durable Goods Orders Gain; Forint Weakens(抜粋)

--取材協力:Eshe Nelson.

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