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【今日のチャート】ウクライナパイプライン迂回、露に打撃か

ウクライナの天然ガスパイプライン を迂回(うかい)することになれば、ロシア国営ガス会社ガスプロムの 欧州向け輸出は30%余り減少する可能性がある。代替輸送能力が不十分 なためでガスプロムの売上高に打撃を与えることになりそうだ。同社は 世界最大のガス生産会社。

今日のチャートは、ガスプロムが昨年、欧州向けガス輸出の55%に 当たる890億立方メートルをウクライナを経由して輸出したことを示 す。ウクライナを経由するガスの約3分の1については、ノルドストリ ームとヤマルの2つのパイプラインによって直ちに代替可能だが、サウ スストリームが5年以内に開通するまでの間は590億立方メートルの欧 州向けガスが輸送できない状態となる見込み。

ガスプロムは4月にウクライナ向けガスを81%値上げし、ウクライ ナが支払い期限を過ぎているガス代金を支払わなければ6月に供給を停 止する可能性を示唆。ウクライナとロシアとの対立が深まる中、欧州向 けガス供給に関する懸念が再び高まっている。ユーラシア・グループ (ニューヨーク)のエネルギーアナリスト、レスリー・パルティガズマ ン氏は、ガスプロムは欧州向けが売上高の約56%を占めるため、ウクラ イナを完全に迂回することはできないと指摘する。

パルティガズマン氏は電話インタビューで「6月の輸出は若干減少 するかもしれないが長期間に及ぶことはないだろう。長期化すれば、当 事者であるロシア、欧州連合(EU)、ウクライナのいずれにとっても 不利な状況になる可能性がある」と述べた。

原題:Avoiding Ukraine Pipelines Would Hurt Gazprom: Chart of the Day(抜粋)

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