債券先物は続落、国内株続伸が重し-40年債入札順調で超長期債に買い

債券先物相場は小幅続落。国内株式 相場が続伸したことなどを背景に売りが優勢となった。一方、きょう実 施の40年利付国債入札は順調な結果となり、30年や40年債を中心に買い が膨らんだ。

長期国債先物市場で中心限月の6月物は、前日比2銭安の145円23 銭で始まり、145円20銭まで下落した。午前の取引終了にかけてプラス に転じ、一時は3銭高の145円28銭まで上昇したが、次第に上値が重く なり、結局は2銭安の145円23銭で引けた。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「日経平均株価は 1万4000円を下抜けず、円高一服や海外株高が追い風となり、当面の債 券相場の上値を圧迫」するとの見方を示した。一方、日銀の長期国債買 い入れオペで10年超が減額の観測が出ていることについては、「仮に減 額されても先物が一時的に売られる程度ではないか」とみている。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の333回債利回 りは前日比横ばいの0.59%で始まり、その後も同水準で推移した。

20年物の148回債利回りは同0.5ベーシスポイント(bp)高い1.45%で 始まった後、横ばいの1.445%に戻した。30年物の42回債利回りは一時 1bp低い1.68%と4月21日以来の低水準を付けた。その後は1.69%。前 回入札された40年物の6回債利回りは0.5bp低い1.75%と8日以来の低 水準。

この日の東京株式相場は続伸。日経平均終値は0.2%高の1万4636 円52銭で終了。TOPIXは小幅ながら4営業日続伸となった。

40年債入札

財務省がきょう実施した40年利付国債(7回債)の利回り競争入札 の結果によると、最高落札利回りは1.79%と市場予想の1.795%をやや 下回った。投資家需要の強弱を示す応札倍率は3.73倍となり、前回 の3.69倍を上回った。

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長は、40 年債入札について、「日銀の長期国債買い入れオペの減額が前回2月 の40年債入札の翌日にあったので警戒感があったが、無難に通過でき た。一部投資家の応札もあったもよう。悪い入札結果ではなかったので 値を戻す展開」と話した。

あす28日にも「10年超」を対象にした日銀の国債買い入れオペが施 される見込み。日銀のデータによると、今月20日までの国債平均残存期 間が目安とされる7年程度を再び上回り、市場では2月、3月に続い て、減額されるとの見方が出ている。「10年超」の買い入れ額は2000億 円だったのが、現在は1700億円となっている。

--取材協力:赤間信行.

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