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生保8社:基礎利益10%増、アベノミクス効果で外債利息と配当収入増

主要生命保険8グループの2014年3 月期決算が26日出そろった。保険本業の収益を示す基礎利益は6社で増 益となり、前の期と比べて9.8%増の2兆2500億円となった。アベノミ クス効果で円安に伴う外国債券の利息収入が膨らんだことや、企業収益 改善による配当金収入の増加が寄与し、資産運用収支が改善した。

基礎利益が減益となった住友生命と三井生命では、変額年金保険の 支払いに備えて積み立てた準備金の戻入益が減少した影響を除けば実質 的には増益としている。住友生命の古河久人常務は同日の記者会見で利 息・配当金収入の増加について、「大部分は外国債券の利息収入」と述 べた。

今期の基礎利益見通しについては、横ばいとしている朝日生命を除 き、全社が減少すると見ている。明治安田生命の荒谷雅夫執行役は減益 理由について「過去に投融資していた優先株や高金利の融資が償還を迎 える」と述べた。

契約者に約束した予定利率と実際の資産運用利回りの差額について は全社で改善した。ただ、住友、三井、朝日の3社は逆ざやから脱して いない。今期の見通しについて、日本生命の児島一裕常務は23日の決算 会見で、「低金利が継続した場合、今の水準が確保できず厳しい収入環 境になる」と語った。

保険料等収入は前の期の比べて5.4%減の18兆6500億円だった。予 定利率を引き下げた(保険料は値上げ)影響で貯蓄性商品の販売が減少 した。最終利益は同16.1%増の8820億円だった。

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保険料等収入 基礎利益 利差損益 含みゼロ水準

14/3 13/3 日経 国内 ドル

億円 % 億円 % 億円 実績 平均 金利 円 ============================================================== 日本 48602( -9.4) 5924( 8.4) +1147(+317) 8700 1.3 68 第一 43532( 19.4) 4284( 23.2) +323(-584) 9200 1.2 89 明安 36383( -1.1) 4604( 16.7) +1193(+425) 7800 1.2 82 住友 25225(-20.8) 3940( -6.4) -154(-505) 10100 1.3 91 T&D 16097(-17.1) 2102( 15.2) +333( +18) ---- --- -- 三井 5449( -5.8) 517( -2.4) -486(-531) 10300 1.3 92 朝日 4115(-10.6) 270( 2.6) -711(-803) 10900 1.0 -- 富国 7070(-18.0) 902( 10.1) +140( +22) 9100 1.4 80 =============================================================== ※保険料等収入は連結、カッコ内は2013年3月期との比較(%)。基礎 利益は単体、ただし第一生命、住友生命、T&D、富国生命は傘下生保 の合算値 ※利差損益の「+」は順ざや「-」は逆ざやカッコ内は13年3月期実績

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