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豪州:高リスク融資に銀行当局が警鐘-中銀は住宅値上がり容認

オーストラリアの銀行監督当局は住 宅ローンを手掛ける金融機関に対し、融資基準を維持するよう求めた。 過去最低水準の金利を背景に高リスクの借り入れが増え、住宅価格が上 昇している。

豪金融監督庁(APRA)のジョン・レイカー長官は声明で、「リ スクが高い融資が行われている兆候が増しており、こうした傾向が続く ことを望まない」と表明した。26日公表された住宅ローンの指針案は 「競争上の圧力から融資基準を緩める誘惑に駆られる場合でも慎重な基 準を維持する重要性」を強調する内容となっている。

昨年8月以降、政策金利を2.5%に維持しているオーストラリア準 備銀行(RBA、中央銀行)は住宅値上がりは住宅建設を促すために必 要との立場を示唆している。イングランド銀行(英中央銀行)のカーニ ー総裁は今月、国内住宅価格の上昇が経済にとって最大のリスクだと警 告したが、豪中銀は価格抑制策を講じることを控えている。

ムーディーズ・アナリティクスのエコノミスト、カトリナ・エル氏 (シドニー在勤)は「消費や建設といった他の分野の支援を目指す豪中 銀にとって住宅価格の値上がりが続くことが必要だ」と述べ、「住宅価 格を冷やせば、なお脆弱(ぜいじゃく)な景気回復を妨げるリスクがあ る。融資基準の緩和を示す兆候が表れているため、金融監督庁は銀行と の水面下の協議が求められるだろう」と述べた。

原題:Risky Australian Lending Targeted as RBA Spurs Housing: Economy(抜粋)

--取材協力:Nichola Saminather.

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