ECB:健全性審査に偏向ない-東欧に厳しいとの指摘に反論

ユーロ圏の銀行128行を対象とした ストレステスト(健全性審査)の想定シナリオについて、オーストリア 最大手エルステ銀行のアンドレアス・トライフル取締役会会長が「政治 的」バイアスで東欧に特に厳しい内容となっていると指摘したのに対 し、欧州中央銀行(ECB)はバイアスはないと反論した。

ブルームバーグ・ニュースが入手したECBの内部文書によれば、 ストレステストは欧州システミックリスク理事会(ESRB)が「特定 した主要な金融安定性リスクを常に言い表す表現を反映している」と ECBは説明した。ストレステストのシナリオはESRBが提案した。

トライフル氏は今月21日、ストレステストは経済が比較的健全な東 欧諸国の銀行よりもイタリアなど南欧の銀行に有利だと発言。「著しい 政治介入」によってゆがめられており、エルステ銀行はこの「是正」を 目指すと述べた。同行は東欧で強い存在感を示している。

ストレステストの厳しいシナリオではチェコ成長率が2016年までの 3年間で欧州委員会の見通しを計10.1ポイント下回るケースが想定され ているのに対し、イタリアは同6.1ポイントであり、トライフル氏は 「南欧が被る影響がなぜチェコやクロアチアよりも小さいのか」と疑問 を呈した。

これに対し、ECBは今月27日のフランクフルトでの記者会見用に 準備した同内部文書で、「国ごとの不均一性は共通の衝撃に対する構造 的な対応力の違いと、各国特有の衝撃の影響も若干ある」と説明した。 これについてECB報道官はコメントを控えた。

原題:ECB Defends Stress Test From Erste Charge of Political Bias (1)(抜粋)

--取材協力:Esteban Duarte、Charles Penty、Jeff Black、Boris Groendahl.

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