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がん患者の難民、治療を受けられるのは半数未満-調査

イラクとシリアでの紛争から避難し た難民のうち、がん治療を希望する患者の半数以上が国連によって治療 を拒否されたことが、調査で明らかになった。限られた予算の下で、ど の患者の生存確率が最も高いかについて国連が決断を迫られた実態が示 された。

英医学誌ランセット・オンコロジーに26日掲載された調査結果によ ると、患者の経過見通しが悪いこと、または治療のための薬剤コストが かかることなどを理由に、ヨルダンでは2010-12年に国連難民高等弁務 官事務所(UNHCR)が複数の申請を受け入れなかった。

調査結果は、人道支援組織が苦渋の決断を迫られていることを示し ている。UNHCRの医療担当チーフオフィサーで調査報告の主執筆 者、ポール・スピーゲル氏によると、これまでの多くの難民危機は感染 症や栄養不良など比較的低コストで対処できる病気が発生しやすい低所 得国で起きていた。がんなどの慢性疾患がより一般的なシリアなどの中 所得国で紛争が発生すれば、より複雑でコストのかかる対応が必要にな るという。

スピーゲル氏は電話インタビューで「恐ろしいことだ。神の振る舞 いのようだ。非常に悲しいことだが、限られた資金でできるだけ多くの 人々を救うためには基本的な公衆衛生が優先される」と述べた。

原題:War Refugees With Cancer Have Less Than 50% Chance of Treatment(抜粋)

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