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ドル・円は102円前後、日米株高でリスク選好の円売り圧力

東京外国為替市場では、ドル・円相 場が1ドル=101円台後半を中心に推移した。株価上昇を背景に円売り がやや優勢だったものの、この日は米英の株式市場などが休みとなる中 、値幅は限定的だった。

午後3時59分現在のドル・円相場は101円93銭付近。一時は102円05 銭と、7営業日ぶりの円安値を付けたが、午後には101円87銭まで円が 値を戻す場面も見られた。

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、米国の住宅市 場は悪天候の影響から脱して、成長軌道に戻りつつあるとし、ウクライ ナ情勢などの地政学的リスクも落ち着いており、「そんなに悲観する必 要はないとのムードになっている」と説明。その上で、前週末は世界的 に株価が上昇して、「センチメントとしてはリスクオン」だとし、日経 平均株価の上昇を追い風にドル高・円安圧力につながったと言う。

米国で23日に発表された4月の新築一戸建て住宅販売は前月比6.4 %増の43万3000戸と、3カ月ぶりにプラスとなった。ブルームバーグ・ ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は42万5000戸だった。

同日の米株式相場はS&P500種株価指数が初めて終値ベースで最 高値を更新。この日の東京株式相場は日経平均株価が1万4600円台を回 復し、終値ベースで4月8日以来の高値で引けた。

この日は米国が「メモリアルデー」、英国が「バンクホリデー」で 株式市場などが休みとなる中、ドル高・円安の進行は限定的となった。 鈴木氏は、「市場参加者が少なく、相場が大きく動くような材料もない 」と言い、ドル・円相場が102円台でどんどん上値を目指す展開にもな りにくいとみていた。

ユーロが約3カ月ぶり安値

ユーロ・ドル相場は一時1ユーロ=1.3615ドルと、2月13日以来の 安値を付け、その後も1.36ドル台前半で推移。みずほ証の鈴木氏は、欧 州中央銀行(ECB)の政策決定会合を来週に控え、「何らかの追加緩 和がほぼ確実視されている状況になってきているので、ユーロは積極的 に買えない」とし、悪材料に反応しやすい地合いになっていると話した 。

前週末にドイツのIfo経済研究所が発表した5月の独企業景況感 指数は110.4と、4月の111.2から低下。ブルームバーグ・ニュースがま とめたエコノミスト予想の中央値は110.9だった。

22-25日に実施された欧州議会選挙の暫定集計では、反欧州連合( EU)を掲げる政党がフランスとギリシャ、英国で躍進した。鈴木氏は 、「今さらユーロ崩壊という事態にはなり得ないと思うが、不安定要素 になる可能性もある」としている。

ウクライナでは25日に大統領選の投開票が行われ、資産家ペトロ・ ポロシェンコ氏の当選が確実となった。上田ハーロー外貨保証金事業部 の山内俊哉氏は、ロシアのプーチン大統領が選挙に理解を示している上 、軍隊の撤退を表明したことなどもあり、「新政権発足に向けて大きな 混乱がなければ、リスク選好の動きから小幅な円安につながると思われ る」と言う。

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