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外為:ユーロ小じっかり、ECB観測で一時3カ月ぶり安値

外国為替市場でユーロは小じっか り。3カ月ぶり安値から持ち直した。欧州中央銀行(ECB)のドラギ 総裁はこの日、ユーロ圏に低インフレが根付く兆候があれば6月に措置 を講じる用意があるとあらためて示唆した。

ユーロの対ドル相場は2営業日連続で200日移動平均を割り込ん だ。欧州議会選挙で反欧州連合(EU)を掲げる政党が躍進したことを 背景に、アジア時間には一時、対ドルで3カ月ぶり安値となった。円は アジア時間に対ドルで1週間ぶりの安値に下落。日本銀行の岩田規久男 副総裁は26日の講演で、日本だけがデフレの場合、円高をもたらすとし た上で、過度な円高進行の負の影響を指摘した。

トロント・ドミニオン銀行のチーフ通貨ストラテジスト、ショー ン・オズボーン氏(トロント在勤)は電話取材に対し、「欧州のインフ レの低さと成長の兆しを考慮すると、マイナス金利は十分に正当化され る」と指摘。「それ以上についてはドラギ総裁の発言から推測する限 り、インフレ動向を中心に状況の展開を見てから他の措置に頼る可能性 について判断するようだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで1ユーロ =1.3646ドルに上昇。一時は200日平均の1.3639ドルを下回り、アジア 時間に2月13日以来の安値となる1.3615ドルを付けた。ユーロは対円 で0.1%高い1ユーロ=139円10銭。円は対ドルで1ドル=101円94銭。 一時は今月15日以来の安値となる102円05銭に下げた。

米国と英国の金融市場はいずれも祝日で休場となった。

ドラギ総裁、低インフレ

ドラギ総裁は26日、ポルトガルのシントラで開催されたECBフォ ーラムで、「私の見解では、現時点で特に警戒しなければならないの は、低インフレがインフレ期待低下と与信縮小をもたらすという負の連 鎖に陥るリスクだ。特に、圧力下にある国々でリスクが大きい」と発 言。「われわれはインフレが低過ぎる状態が過度に長期化することを容 認する考えはない」と強調した。

カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース (CIBC)の外国為替戦略の責任者、ジェレミー・ストレッチ氏(ロ ンドン在勤)は「欧州議会選挙の影響に思いをめぐらしつつ、来週の政 策決定に関してECBから今後48時間に何らかのシグナルが出てこない か見守っている」と述べた。

原題:Euro Touches 3-Month Low as Draghi Signals Action; Krona Gains(抜粋)

--取材協力:Neal Armstrong、三浦和美、Kristine Aquino.

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